風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

人はなぜ巡礼の旅に出るのか

2014-08-15 | 大自然

 古い山仲間の先輩から、念願の四国八十八ヶ寺を2年(2回)に分けて自転車を漕いでお詣りしたとの便りが届いた。貴重な体験ができたことへの感謝の気持ちと結願した喜びが文章から溢れ出ていた。一日の歩行距離やテント泊やその日の出来事など簡単なメモが書き込まれた報告書みたいな内容の手紙を興味深く読んだ。毎日の走行距離を足し算したら1700kmを超えていた。


 月刊誌BE-PALの今月号から、シェルパ斉藤さんのスペインの聖地巡礼の記事の連載が始まった。タイトルには「世界一有名な巡礼の道」とある。カイラス山やガンジス川のベナレスなど世界には多くの巡礼の聖地があるけど、人はなぜ巡礼の旅を始めるのだろうか。
 今の僕の心には旅の動機や情熱が湧いてこないけど、歳を重ねて遊行期に入ると巡礼の旅に出かけたくなるのだろうか。その歩くという単調な行為を続けながら、自分がこれまで歩んできた人生を静かに振り返り、自分と向き合う時間は貴重だと思う。いずれ僕にも巡礼の旅に出る衝動にかられる日が遠からず訪れそうな気がする。