ラジオ深夜便「明日へのことば」で「ビジネスでアフリカを豊かに」と題する佐藤芳之さんの話を聴く。東京外大を卒業後、アフリカのガーナに渡って長くアフリカ社会に関わってこられた佐藤さんの話は興味深かった。
昨日、カミさんの病室に行くとちょうど夕食を摂っているところだった。といっても主食は手つかずで、副食をほんの少し食べただけ。日に日に食が細っている。身体も痩せ細ってきている。冷蔵庫から出してきた食べさしのフルーツゼリーを少しだけ食べた。
それでもカミさんは一言も弱音を吐かない。しんどいとか、辛いとか、カミさんの口からこぼれたことはこれまで一度もない。希望をもって難しい病気と闘っている。力をふりしぼって一日一日を大切に生きている。
だからカミさんにこれから先も僕は「がんばって」とは絶対に言わない。言えない。
これまで一人寡黙に辛抱強く、十分にがんばってきたし、がんばってきた姿を見てきたから、これ以上、がんばってなんて言わない。そんなの酷過ぎる。
今年もあと半月。寒い日が続いている。池の氷は昼過ぎても融けることはない。年の瀬までは近いのに遠くに感じている。でも、そろそろ年賀状を作らなくては。