風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

打山昇さんの起業 バス会社『海部観光』

2015-07-02 | 田舎暮らし


 残念なニュースだった。楽しみにしていたウィンブルドンでの錦織圭君の活躍が、2回戦棄権の発表で見れなくなり、楽しみが消えてしまった。
 観る側、応援する側も残念だけど、本人が一番辛いはず。選手生命はまだこれから長いのだから、本人が考え抜いて出した結論、この勇気ある決断を称えよう。

 今朝、ラジオ深夜便「明日へのことば」で徳島県の過疎地でバス会社「海部観光」を起業された打山昇さんの話を聴いた。2列12席をパーティションで区切った豪華高速深夜バス『マイフローラ』を徳島ー東京間を走らせていて、乗車率は90%を越えているのだとか。19年前に家族3人で起業し、今では100人ほど雇用する会社に発展した。話の端々に、故郷への熱い思いが伝わってきた。
 打山さんが生まれ育った美波町は過疎地のため小学校も小規模で、修学旅行もマイクロバスだったのを見て、地元の子供たちを大型バスで旅行をさせてやりたいというのが夢だったようだ。今も地元への思いが強く、多くの乗客が徳島駅乗車だけど、始発は今も美波町からバスを出発させることにこだわっている。徳島駅までは「空気を運ぶことが多いですが・・」と明るく笑う。
 徳島の地から京阪神まで高速バスは欠かせない存在。JRバスや徳島バスなどとの厳しい競合にあって、高度な付加価値、運行の品質やサービス面で差別化を図った結果、小規模ながら海部観光が勝ち残っているのだろう。打山さんの情熱に乾杯だ。