蒜山の夜は、参加した山岳部員やその家族総勢17名でBBQを楽しんだ。
牛のロースやカルビーに加えて、鉄板でジンギスカンも作った。塩の鯛焼きで鯛飯もこしらえた。また渓流釣りで仕入れたヤマメの塩焼きや燻製も作った。
極めつけは岩魚の骨酒だ。しっかりと天日干しをして遠火で焼いた岩魚を骨酒専用の酒器に二匹入れ、熱燗の日本酒を注いで岩魚の旨味が滲み出すまで、数分間じっと待つ。しばらくすると酒が少し黄色に変色してくる。骨酒の呑み頃だ。
骨酒をお猪口に注ぎ、一口。絶品の味だ。岩魚の骨酒以上の酒の味わい方はこの世にないと断言できるほど、野趣溢れる芳醇な香りと味だ。
蒜山三座を眺めながら、BBQの賑やかな夜が更けていった。