風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

池田敬子さんと東京オリンピック

2015-07-09 | 健康


 ラジオ深夜便「明日へのことば」で池田敬子さんの話を聴く。東京オリンピックで「ママさん選手」として体操競技に出場して個人総合6位入賞を果たした伝説のアスリートだ。かつてテレビで見た顔がうっすらと思い出される。
 声はとても80歳を過ぎたとは思えないくらい溌剌として熱かった。チェコのチャスラフスカさんとの交流の話はすごい。チャスラフスカさんの体操は今でも記憶にはっきりと残っている。今の曲芸のような体操ではなくて、もっと奥深い感動を与えてくれた。彼女がチェコの民主化運動「プラハの春」の陰で、苦しい生活を強いられていることを池田さんが知り、チャスラフスカさんをジュニア体操の指導という名目で日本に招き支援する。国境を越えた体操選手同士の友情の話に胸を熱くして聴き入る。
 30歳を過ぎた池田さんは1966年の世界体操ドルトムント大会で表彰台に一緒に上がった17歳の選手を目の当たりにして引退を決意。以後、日本のジュニア選手を育てることに奔走する。日本国中の中学校を廻り、体操選手を発掘した一人に監物栄三さんがいたのだとか。
 今、日本の体操競技が強くて、世界で戦えているのは池田敬子さんの尽力のお陰といっても過言ではないのだろう。2020年東京オリンピックまで池田さんのますますのご活躍を期待している。
 池田さんの話を聴いて、朝からたくさん元気をもらった。