サラリーマン川柳のベスト10が発表された。どんな川柳が選ばれるのか毎年楽しみにしている。このサラリーマン川柳はすべての全国紙に取り上げられるので、第一生命保険による発表とはいえ国民的な行事のようなものだ。
僕が気に入ったのは、
福沢を 崩した途端 去る野口
決めるのは いつも現場に いない人
ラインより 心に響く 置手紙
愛犬も 家族の番付 知っている
どれも生活実感として共感できて頷ける川柳だ。
日本にはこのような川柳や短歌、俳句など短い言葉に思いを凝縮させて表現する文化があるけど、世界に同じような文化があるのだろうか。サラリーマン川柳がこれだけ多くの共感を呼ぶことに日本独自の高度な遊びの芸術性を見る思いだ。