帰省した娘と備前市香登の鷹取醤油まで調味料を買いに行く。娘が買い物をしている間、愛想のいい店主とあれこれ雑談。1905年の創業で今年は創業111年。長い歴史は商品品質とお客様の信頼の証しだ。かつては日本国中、いたるところにその町やその村に根差した小さな醤油屋さんがあった。しかし時代とともにテレビコマーシャルに登場するような大手ナショナルブランドの醤油にすっかり淘汰され、小さな醤油屋さんは姿を消してしまった感がある。今も小さな醤油醸造業には厳しい環境が続いているはずだけど、その中にあってここ鷹取醤油は醤油にとどまらず派生商品を開発して独自の生き残りを図る。醤油派生商品を色々と開発してラインナップを充実させている。伝統を守りつつ革新をして、醤油の付加価値付けで成功を収めているように見える。若い店主に熱い声援のエールを心の中で送った。
お店の天井を見上げると太くて無骨な梁が誇り高く屋根を支えていた。歴史を肌で感じる。
味噌だれ、にんにく醤油、胡麻ドレッシングなどを買い、家に戻った。
早速、買ったばかりの調味料を使って娘が野菜たっぷりの数品の料理を作ってくれた。久しぶりの家庭の味に酒が進んだ。