駅前の串揚げ屋さんで3人だけのご苦労さん会を開いた。昔話で盛り上がり、美味しい酒に酔った。現役引退を見送る立場だけど、近い将来、見送られる立場になることを実感する。現役時代は現役ならではのやり甲斐とか喜びがあり、リタイアすればリタイアならではの第二の人生の喜びがあるはず。今は現役として、頑張るしかないと酔った頭で決意を新たにして最終便のバスで家路に着いた。
家に戻るとハンナが僕の帰りを待っていてくれた。年老いた義母は既に部屋で寝んでいて、ハンナだけが僕の帰りを喜んでくれた。嬉しさのあまり冷蔵庫からビールを出して、飲みながらハンナとしばらく遊ぶ。義母との二人きりの寂しい家庭だけど、そこにハンナがいてくれるだけで心が癒されることに感謝している。今日のように夜遅く帰ってくるような時、ペットのいる暮らしを心からありがたいと思う。