シネマクレールで映画「ロングトレイル」を観た。
紀行作家ビルは満ち足りた家庭にありながら、執筆活動で限界を感じ、日常性から抜け出そうと3,500kmに及ぶアパラチアン・トレイルの全踏破を思い立つ。相棒は破天荒な旧友のカッツだ。珍道中は数ヶ月に及ぶ。自然豊かなアパラチアン・トレイルを歩き続けながら、ビルとカッツは、これまでの人生を振り返り、これからの行く末、生き方を探る。そしてお互い、それぞれが抱える悩みに光が差し始める。トレイルの道半ばで止めることを決断し、今まで歩き抜いた満足感と共に、それぞれの家路につくところで話は終わる。80歳になるRobert Redfordの渋い演技がいい。
歩くという単純だけど心豊かな時間に浸れるアパラチアンのロングトレイルに強く憧れてしまう。僕が尊敬する故加藤則芳さんの著書「メインの森をめざして-アパラチアン・トレイル3500キロを歩く」を再度読み返してみたくなった。