モンベルの機関紙「OUTWARD」(秋号 No.72)が届いた。毎号、辰野会長が執筆されている「軌跡」を楽しみにしていて、真っ先に読んでいる。
この号では熊本地震が取り上げられている。南阿蘇村のモンベル店の周辺の芝生広場にテントを設営して被災者に提供されたようだ。最初は布一枚で囲われたテントで寝ることに抵抗感を感じた被災者が一夜を明かしてみると、初めてぐっすり寝ることができたと喜ばれたのだとか。車で寝起きをするよりもテントのほうがはるかに快適で気持ち良く寝れることは山ヤだったら分かっているけど、一般市民には経験してもらわないとなかなかわかってもらえないだろうなあ。アウトドア用品が被災時に即、役立つことはよく分かる。
義援物資の供給とコンビニなどでの食料品販売の低迷の関係には考えさせられた。被災地の復興は地域経済の正常化なくしてありえないが被災地の救援体制のあり方は悩ましいと辰野会長は述べられている。もっとも有効な被災地支援は現金であり、その現金を使った地域経済の復興だけど、「罹災証明書」の発行一つとってみても公平性とかなかなか悩ましい壁が立ちはだかる。
辰野会長の文章を読んで、被災地支援のあり方について考えさせられた。