あれから23年の歳月が流れた。あの日の衝撃的な経験は今も僕の脳裏にしっかり刻まれて、はっきりと記憶として残っている。23年前の朝、激しい地震で目が覚めた。震度4だった。岡山で暮らし始めて以来、あの振動を超える地震は後にも先にも経験がない。
会社に出勤してもテレビに釘付けだった。どこかの国の内戦後のように神戸の街が崩壊して、街の方々で火の手が上がり、黒煙が立ち昇る映像は衝撃的だった。
その後、3.11東日本大震災、津波被害はさらに衝撃的だったけど、阪神淡路大震災は岡山県の隣接県、身近で親しみのある場所で起きた大震災だっただけに衝撃は東日本大震災を凌いでいたと思う。
この23年間で過去の震災経験から何を教訓として学び、どれだけの備えができたのだろうか。地震国、日本にあって、これからも被災の覚悟をもって暮らし続けなくてはいけないことだけは確かなことだけど。