今朝のラジオ深夜便「明日へのことば」は面白かった。新潟県上越市出身の新作落語家の三遊亭白鳥さんが日大芸術学部文芸学科の学生時代から三遊亭圓丈師匠に弟子入りするまでの話には笑けた。空手部時代の苦労が師匠に弟子入りした後に生きた、苦労が無駄ではなかったと言われた。無駄な苦労なんてないという考え方が生き方を変え未来を切り拓くものなんだなあ。
話の後半で女流落語家を育てる話もよかった。古典も新作も女性目線で切り拓く覚悟を説いた三遊亭白鳥さんの気持ちがほんわかと温かい。
コロナ禍で芸能の世界も仕事が厳しいようだ。落語は不要不急の仕事と三遊亭白鳥さんは笑いのネタにされていたけど、こんな閉塞感のある時代だからこそ落語の人情話と笑いを人々は求めていると思う。新しいスタイルの落語の世界に期待している。