山口市が主催し、国立山口徳地青少年自然の家が共催し、森の案内人がお世話をする「森カフェ」
(森の中で過ごす楽しさを参加者に体験してもらい、心身共にリフレッシュしてもらい。
かつ、山口市徳地森林セラピー基地の活動を理解してもらう、お祭りみたいな催し)が
国立徳地少年自然の家周辺で開催された。
私は森の冒険広場の見守り担当として、ハンモック、スラックラインなどの準備をして、案内人全員に
よるミーティング、案内人の会、会長の挨拶のあと、各自、小さな森カフェ、森の冒険広場、大人と
子供のアトリエ(森のクラフトなど)、初めての森歩きなどの持ち場に戻った。
好天ということもあり、沢山の方にご来場頂き、来場者は前回比2倍以上の480名となり、
広い第一駐車場も満車となるほどでした。
自身も午前、冒険広場の見守りの後、午後には北九州より、5名の子供連れの山友家族が来場られた
こともあり、専属?案内人として子供の森歩きを対応させて頂いた。山野草や樹木の解説他、
ヤッホー体験や、目をつむり30秒間鳥の声を集中して聞いてもらったりと、視覚、聴覚、味覚などの
五感を使った楽しみ方などを体験してもらった。
開始1時間前に、案内人他スタッフが全員集まってミーティングをする。
会長挨拶の後、各自持ち場に散る。
木登り体験の子供たちは、クヌギの巨木の周りに土を掘り、肥料を混ぜて、土壌改善の作業を
終えてからスタートとなります。午前中には予定人数に達したため、午後は穴掘り体験だけに
なってしまうほど盛況でした。
講師(インストラクター)より事前に取扱いなどの説明を受ける。
スルスルと空を舞う気分、こんな体験は日頃出来ないだろう。
どの子の熱心に木登り中です。
森のハンモックの一部と木登り体験受付に向かう来場者。
講師の説明を受ける表情は真剣そのもの!
森のクラフトで作られた作品の一部、北九州から来られた山友さん家族の子供も随分と立派な
作品を土産として持ち帰ってもらいました。
今回の森カフェはプログラムをコンパクトにして、幅広く森に親しんでもらおうというコンセプト
だったので、私の提案していた「初心者のための登山教室」は実施されないこともあり、残念な気持ちも
あったが、子供を中心として多くの笑顔に接することが出来たのは、何物にも代えがたいものになった。
解散の後、駐車場まで歩いていくと、ちょっとしたトラブルがあった。これも居合わせた案内人全員の
協力により解消でき、結果的に、とても良い一日になった。
こぼれ話
午後、北九州市の家族連れを案内した時、通り一遍では面白さも半減するだろうと、スイバの茎を
採取し、口に含み、噛んでもらって、酸っぱさを体験してもらったり、ややワイルドな、細く険しい山道を
敢えて歩いてもらったりした。難所通過時には3歳女児の手をつないだり、抱え上げたりして通過した。
私が少しでも先行したら、3歳女児は母親のことを心配する言葉が出て、子供を通じて家族愛の深さを
感じた。残り300mぐらいから先を歩く小学男児に案内人用帽子を渡し、案内役をやってもらうこと
にした。そうすると危険そうな箇所を注意したり、車道を渡る時しっかり誘導したりと、案内役を
意識したような行動が出てきた。子供相手だと、このようなことをするのもいいのかな?と思った。
基本は守りつつ、その場、その場で臨機応変に対応出来る柔軟さも持ち合わせていたいものだ。
そういった心配りは、必ず相手に通じると信じたい。
いたのが、何よりでした。
森から来て、森から帰る、そのわずかな時間を、訪れる方の傍らでいい時間にする、というこの活動はやはり深いものだな、と思います。今後ともよろしくお願いします。