辛うじて観る事のできたタイ古典アクション映画を紹介するこの不定期連載、第2回は原色豊かな衣装と、過多気味のチャンバラ場面が我々の眼を楽しませてくれる1971年製作の『Jong-arng Payong』だ。
祭りが行なわれている平和な村に、凶悪な山賊団が見計らったように現れ、金品・女はもちろん、多くの命を奪っていき嵐のように去っていった。
この襲撃により両親を失った4人の少年少女は、復讐を誓い合い、それぞれ違う場所に修行の旅に出る。
そして時は過ぎ、たくましく成長した彼ら(香港女星の李琳琳の姿も!)は山賊団の本拠地へ乗り込むが、行方不明だった同士(ソムバット・メータニー)が、山賊団にいたのでフイを突かれ、哀れ女性2人は捕らわれの身となってしまう。
「裏切ったか!」
運よくアジトから逃げた青年は、ソムバットと1対1の剣戟を繰りひろげるが、その最中、ソムバットは昔の記憶を回復し山賊団に騙されていた事に気付き、共に山賊団殲滅を誓い合う。
正義の使徒となったソムバットは仲間の女性2人をアジトから脱出させる事に成功、だがその事が山賊団にバレてしまい両手を潰されてしまう。もはや絶体絶命か?しかし仲間の手助けにより命からがら逃げ出す事ができた。
その時にソムバットは山賊団の恐ろしい計画を耳にしていた。それは数日後、この地にやってくる王族の行列めがけて高丘の上に設置された大砲で攻撃するというものだ。
4人は計画を阻止するために、武芸に秀でた部族と接触をもち、彼らを仲間に加えて再びこの悪魔のような山賊団に戦いを挑むのだった…!
最初にジャケット画を観た時に「面白そうだなぁ」という予感はあったのだが、実際観てみてこんなに楽しいとは予想だにしなかった。ハズれることは多々あっても大当たりというのはあまりない!(予想通りは結構ある)
アクションも香港武侠映画的動きやらタイ式剣術などが入り混じって、むしろ時代劇というよりもファンタジーに近い。キャストを見ると中国人俳優らしき名前が見えるが、香港映画界とは深い繋がりがあるのだろうか?
当時の香港映画でもタイ・ロケはあったし、日活作品でも『太陽への脱出』(63)はタイ映画界が協力していたはずなので、思っていたより当時のタイ映画は熟していたのだなぁ、と感じずにはいられない。

いろんな国の、おいしい所だけ抽出してそれをタイ風に味付けするという作風が確立されていた、60~70年代におけるタイ映画黄金時代の代表的な傑作と言えるのではないか?
祭りが行なわれている平和な村に、凶悪な山賊団が見計らったように現れ、金品・女はもちろん、多くの命を奪っていき嵐のように去っていった。
この襲撃により両親を失った4人の少年少女は、復讐を誓い合い、それぞれ違う場所に修行の旅に出る。
そして時は過ぎ、たくましく成長した彼ら(香港女星の李琳琳の姿も!)は山賊団の本拠地へ乗り込むが、行方不明だった同士(ソムバット・メータニー)が、山賊団にいたのでフイを突かれ、哀れ女性2人は捕らわれの身となってしまう。
「裏切ったか!」
運よくアジトから逃げた青年は、ソムバットと1対1の剣戟を繰りひろげるが、その最中、ソムバットは昔の記憶を回復し山賊団に騙されていた事に気付き、共に山賊団殲滅を誓い合う。
正義の使徒となったソムバットは仲間の女性2人をアジトから脱出させる事に成功、だがその事が山賊団にバレてしまい両手を潰されてしまう。もはや絶体絶命か?しかし仲間の手助けにより命からがら逃げ出す事ができた。
その時にソムバットは山賊団の恐ろしい計画を耳にしていた。それは数日後、この地にやってくる王族の行列めがけて高丘の上に設置された大砲で攻撃するというものだ。
4人は計画を阻止するために、武芸に秀でた部族と接触をもち、彼らを仲間に加えて再びこの悪魔のような山賊団に戦いを挑むのだった…!
最初にジャケット画を観た時に「面白そうだなぁ」という予感はあったのだが、実際観てみてこんなに楽しいとは予想だにしなかった。ハズれることは多々あっても大当たりというのはあまりない!(予想通りは結構ある)
アクションも香港武侠映画的動きやらタイ式剣術などが入り混じって、むしろ時代劇というよりもファンタジーに近い。キャストを見ると中国人俳優らしき名前が見えるが、香港映画界とは深い繋がりがあるのだろうか?
当時の香港映画でもタイ・ロケはあったし、日活作品でも『太陽への脱出』(63)はタイ映画界が協力していたはずなので、思っていたより当時のタイ映画は熟していたのだなぁ、と感じずにはいられない。

いろんな国の、おいしい所だけ抽出してそれをタイ風に味付けするという作風が確立されていた、60~70年代におけるタイ映画黄金時代の代表的な傑作と言えるのではないか?
