人は誰しも、諍いや争いなどのトラブルを嫌うのではないでしょうか。
そのトラブルの多くは、ちょっとした言動が原因であったり、それが契機となって人間関係がこじれたりしているようです。
かねてより、【心 de 経営】ということを基本に、永年コンサルティングをして参りました。「de」は、フランス語の前置詞で、英語にしますと「of」に近い意味合いであり用法であると認識しています。
「de」を、英語の「of」の意味で用いますと「心 of 経営」、すなわち「経営”の”心」となります。「de」を、そのまま、日本語の「で」に置き換えますと「心で経営」となります。
ここでは、後者の「心で経営」に重点をおいて、経営に限らず、人間関係における「心づかいのあり方」を、平素の体験から感じるがままにを徒然に記述してまいります。それにしても、他人に優しくするには、自分に厳しくなければならないことを痛感しています。
期せずして日本経営士協会理事長の藤原久子先生も、心を大切にすることを常々口にされています。理事長とお話している中で出てきたことを中心にまとめています。ある意味では、藤原理事長との合作といえるブログです。
物事や人の心には多面性があります。お届けするブログが正論であるか否かは、皆様のご判断にお任せしますが、参考にして下さいますと幸いです。
私は、毎朝一時間ほどのウォーキングをしています。家に近くなる頃には、ポツポツと通勤の人に出会います。
ご自宅では、「寝起きの一本」をしたいところを、ご家族の関係でたばこを吸えないで玄関を出られるのかもしれません。
ウォーキング中の私がいても、堂々と吸い続けている人、掌でたばこを覆いながら、喫煙を隠そうとする人、さまざまです。
おそらく、その様などなたも、「歩行喫煙禁止」ということはご存知なのですが、喫煙の誘惑には勝てないのでしょう。
それを承知で喫煙しているのですから、私はあえて、禁煙すべきだなどと言うつもりはありません。(そう言いたいところですが・・・)
ただ、通り過ぎるまで、たばこを吹かすのを止めて欲しいだけなのです。
ある朝、前方からたばこを吸っている同世代の人がやってくるのが見えました。その人がいる近くに横断歩道があります。
早朝ではありますが、相手が数十メートル先にいらっしゃるので、少々大きめの声で「これから道の反対側に回りますので、ちょっと止まっていて下さい」とお願いしました。
それが、聞こえなかったのか、無視して、私の方に向かって歩いてきました。すれ違い様に、「人とすれ違うときくらい、たばこを吹かすのを止めていただけませんか」とお願いしました。
その人は、なんと、私の顔をめがけて、たばこを吹きかけてきたのです。おそらく、私の語調が強かったので、立腹されたのでしょう。
別の日ですが、見るからに通勤の人らしい、五〇代のでっぷりとした、貫禄のある、重役タイプの男性とすれ違うことになりました。
その方もたばこを堂々と吹かしています。すれちがう、5m程手前で、頭を垂れて、「大変申し訳ありませんが、私が通り過ぎるまで、たばこを吹かすのを一旦中断していただけませんでしょうか」と言いましたところ、吸うのをやめてくださいました。
こちらが、誠意を込めてお願いしますと、相手の人も聴く耳を持って下さるのですね。