■【信頼できる経営コンサルタントの選び方 10のポイント】7-4 全体最適を重視した漢方薬的治療法と体質強化
経営コンサルタントに依頼してみたいけど、「いくらくらいかかるのか?」「本当に効果があるのだろうか?」など、ご心配な経営者・管理職の皆様は多いかと思います。
何万人という中から、自社に最適な経営コンサルタントを見つけ出すことは至難の業です。経営コンサルタントを選定せざるを得ないときにどのようなポイントに重点をおいたらよいのでしょうか?独断と偏見でまとめてみました。
経営者・管理職向けですが、裏を返しますと、経営コンサルタントや士業の先生にも参考となると信じます。
■7-4 全体最適を重視した漢方薬的治療法と体質強化
「信頼できる経営コンサルタント」については、経営コンサルタント志望者向けのサイトにも既述してあります。そちらも合わせてご覧ください。
経営コンサルタントへの道
http://www.glomaconj.com/consultant/3keikonhenomichi/keikon.htm
企業経営者は、経営コンサルタントに依頼することにより短期間に結果を求めたがります。
しかし、プロの経営コンサルタントは、功を焦って部分最適を図ることをしません。常に全体最適の中で、今何をすべきかを見守りながら、企業と一体になって全体最適を求めます。
部分最適では、その部分では改善などプラス面が出ましても別の部分でマイナス面がでて、結局、プラス・-マイナス・ゼロであったり、ひどい場合には、返って悪い方向に行ってしまったりします。
「木を見て森を見ず」という言葉があります。プロの経営コンサルタントは、「木も観て、森も観る」支援をしてくれます。
一時的に応急処置的な対応をコンサルタントが採ることがありましても、それはあくまでも応急措置です。緊急手術をすることもありますが、手術をすることが最適な対処法かどうかは、ケース・バイ・ケースです。
よいお医者さんは、患者さんの肉体的な負担をできるだけ抑えることを重視します。経営コンサルタントは、長期的な視点で、リスクのある治療よりは、漢方薬的な治療法とリハビリを重視し、次第に体質強化を図って行きます。
その過程で、重要なことは「当たり前のことが当たり前にできる企業」になることです。
依頼企業の「あたり前」がなんであるのかを、企業全体に浸透させ、全社員があたり前を繰り返す中で、その企業のノウハウを蓄積して行きます。
そして、蓄積されたノウハウを使いながら、さらに一歩上の「あたり前」に挑戦して行くのです。
プロの経営コンサルタントは、クライアント・顧問先にとって「現在のあたり前」がなんであるのかを気づかせることができます。そして、そのあたり前があたり前にできる仕組み作りやその進捗管理ができる支援をして行くのです。
その結果として、企業はゴーイング・コンサーンたり得る健全な体質に変化し、体力を強化できます。
急がば回れ
プロコンサルタントは、緊急手術か、投薬治療か、漢方薬で体質改善する方法か、その適切な判断を経営者ができるように支援します。
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