田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

蚤の市を訪ねて吉井町へ

2019年05月15日 | 日々の出来事

  白壁土蔵のまちで知られる吉井町で蚤の市が開かれていました。

 吉井町はこれまで何度か紹介していますが、江戸時代、豊後街道の宿場町として栄え、精蝋業や醸造、製粉などで財を成した豪商がいました。いまは合併して、うきは市吉井町になっています。

  観光用ではなく、昔からの建物で商売をしている店が多いです。

  蚤の市は一か所ではなく、街のあちこちに店を広げていました。

  この日は週末で銀行は休みです。

  国道沿いの建物の前で。

  ちょっとした空き地で。

 吉井町には骨董店が集まっていたので、その縁でしょうか。車に商品を積んで各地から集まってきます。

  国道に面した店の通路を抜けると土蔵がありました。

 この土蔵も蚤の市の会場になっていました。私はここで籃胎漆器の茶托を買い求めました。籃胎漆器は竹を編んだ製品に漆を塗り込めたものです。昔の久留米ではどの家庭にも籃胎漆器のお盆がありました。夏に出す麦茶には涼やかな竹の茶托が似合います。

 吉井町白壁の町並みは伝統的建造物群保存地区に指定されています。戸を閉めた仕舞屋も目立ちますが、現役で商売をしている店が多いです。

 この店は着物店です。

  時計と眼鏡屋さん。

  こちらも時計・眼鏡店。

  自転車屋さん。

 

 最近は昔ながらの建物をいかしたカフェなどの洒落た店が増えてきました。この町はイベント時以外は観光客はすくなく、産地不明の品物を売る土産物屋は見当たりません。どちらかといえば実用本位です。

 古ぼけた建物には本屋とカフェ。2階はお洒落な雑貨店です。町の本屋さんが減る中で、一方では独自のコンセプトをもった小さな書店が街なかに出てきています。この町には地元だけではなく、わざわざ外から客が訪れてくるような店があります。田舎町ですが、ちょっとした遊び心と個性がある町です。

 文化は富が集まり、パトロンがいるところに生まれます。吉井町も江戸時代には吉井銀といわれるほど栄えました。その遺伝子が現代にも受け継がれているような気がします。

 帰る前、観光案内所で一休みです。案内所の一隅にカフェと小物・スイーツの販売コーナがあります。隣接して文化会館の広い駐車場があるので、いつもここを街ぶらの出発点にしています。

 

 

 

 

 

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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白壁の街 (tango)
2019-05-15 09:43:42
九州より様の記事を見ながらいつも一度はゆっくり見学と思うのですよ!
車で通過しているだけでは良さが納得しません
特にこのような市があるときがいいようですね?
絵画まで??・・
骨董を探すのも楽しいと思います
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こんにちは (九州より)
2019-05-15 18:45:41
普段は骨董市で買うことはないのですが。
そろそろ麦茶を出そうかと思っていたので、
目についた籃胎漆器の茶托を買いました。
吉井町は日田の豆田と違って、
土産になるようなものを売っていません。
先日、孫と豆田に行きましたが、
観光客向けの色々な店があります。
孫には名前入りの箸を買ってあげました。
返信する
情緒 (tyako)
2019-05-20 09:40:37
おはようございます。
前にも拝見した町かもしれませんが、昔の面影をたっぷりと残した素敵な町ですね。

電柱もなく、とても素敵です。
返信する
tyako様 (九州より)
2019-05-20 10:02:15
こんにちは。
吉井町はこれまで何度か投稿しています。
ここは隣町なので、時々訪れます。
白壁の建物で普通に商売しているので、土産物屋をひやかして歩く楽しみはありませんが、
落ち着いた町です。
最近はカフェーや小物・雑貨の店が増えてきました。
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