昨日は九州国立博物館で開催中の「ラスコー展」を紹介しました。この春には同館で「タイ展」が開催されていたのでポストカードから何点か紹介します。
この特別展は日タイ修好130周年を記念したものです。といっても私はタイについてはほとんど知識がありません。江戸時代からシャムと呼ばれていたこと、仏教国であることなどです。本展ではタイ王国の名宝や仏教美術の数々が展示されていました。
タイ王国は立憲君主制です。いまは軍事政権下にありますが、国王は国民の崇敬を集めていると聞いています。タイに王国が成立するのは13世紀で、以後、各王朝が繁栄します。資料ではタイ仏教は上座仏教とありました。大乗仏教である日本とは違い、市民の日常生活の中で僧侶は尊敬の対象となっています。
「ナーガ上の仏陀座像」 12世紀末~13世紀
「騎象仏陀三尊銀像」 20世紀
「ナーガ上の仏陀座像」 12世紀末~13世紀
「ワット・スタット仏堂の大扉」 19世紀
ラーマ2世が自ら鑿をふるって制作した大扉。高さ5.6メートル。動植物が重層的に彫り込まれている。会場内でこれだけが唯一撮影が許可されています。そばには警備員が立っていました。写真は部分です。
タイ国の文化に詳しくないまま観覧したので、少し消化不良でした。分かったのはタイには13世紀以来、各王朝が成立したこと、インドやクメール文化など周辺諸国との文化交流があったことです。
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