しばらく前からレンタルビデオで鑑賞していた「ダウントン・アビー」全55話を見終わった。200以上の国・地域で放映されたイギリスのテレビドラマ。ダウントン村の大邸宅を舞台とする、貴族の一家と使用人たちの物語である。
大地主であり、大富豪でもあったイギリスの貴族階級が、19世紀の終わりから第1次世界大戦を経て農産物の暴落、土地税制や相続税の改革により経済的に困窮し没落していく。また平等という社会思潮が広まっていく時代を背景としている。
ドラマは1912年、タイタニック号の沈没で、グランサム伯爵の長女メアリー・クローリーの婚約者が亡くなったことから始まる。第1話で「限嗣相続制」という言葉が出てくる。貴族社会における男系の長子相続制度のことである。だがクローリー家の子どもは三姉妹。物語は相続の行方と三姉妹の葛藤、時代の波に洗われる館を軸に展開していく。
製作と脚本は男爵の爵位を持つジュリアン・フェローズ。貴族社会に詳しく、ストーリーや会話に貴族の価値観や生活様式が反映されている。一方では、下積みである使用人たちの人間模様も丁寧に描かれており、このドラマを分厚くしている。
(シリーズ1・2公式ガイドブック)
私は演劇などまるで素人だが、俳優たちの演技がいい。このドラマは20人近くが住み、働く大邸宅での群像劇で、高慢、清純、狡猾、誠実、陋習、放埓など様々な人格が交差する。その一人一人の人物像が物語に陰影を与えていて、このドラマシリーズの魅力を醸し出している。日本のそれが平板で安っぽく見えるといっては言い過ぎか。
マギー・スミスが出演している。「天使にラブ・ソングを」で厳格な修道院長、「ハリー・ポッター」では生徒たちを教導する魔法学校の舎監役を務めたが、「ダウントン・アビー」では先代グランサム伯爵夫人を演じている。老齢の彼女は、世の中の変化に抗して良き時代の貴族社会を守ろうとする。頑固だが、一方ではクローリー家の孫達に愛情をそそぎ、現実的な面もあるという役どころ。物語のアクセントにもなっている。
彼女が繰り出す、人生の機微を知り尽くしウイットに富む一言が楽しい。
昨夜遅く、孫娘から「スパイクありがとう」とのメールが入りました。いま頃になってと思ったら、おかげで市大会を突破して地区大会に進めたの報告だった。わざわざ福岡まで買いに行った甲斐がありました。こういう日は気持ちよく眠れます。
素敵な俳優ですわ。
意外にも、秘密の花園にも出演してます。
「ダウントン・アビー」でも存在感があります。
「秘密の花園」は観たことがありませんがファンタジーのようですね。
バーネットの作品・三大名作ですね。
原作を何度も読み込んで観ました。
DVDは、アマゾンで買いました。
ダウントンアビー・DVD全6巻購入。
劇場版・2作もあります。
個人的には、歴史の背景と当時の衣装に関心大でした。
貴族はTPOで衣装を替えていたようです。時代考証もしっかりしていると、ネットで紹介されていました。