もう一つ、そうなんだと思ったことがある。ヘプバーンがスペイン階段でアイスクリームを食べる有名なシーンがある。階段下の屋台で彼女が「ジェラート」と注文すると、親父がジェラートだねと言って差し出したのが、三角コーンに盛ったアイスクリームだった。ソフトクリームではない。ディッシャーで掬った丸いアイスである。
彼女の一言で、そうかイタリアでは昔からジェラートなんだと納得した。もともとジェラートはイタリア語。あちらでは氷菓のことを指すらしい。ペックはアイスコーヒーをコールドコーヒーと言ったが、ヘプバーンは屋台の看板を見てジェラートと言った。
この氷菓の名前を最近よく目にするようになった。ジェラートを売りにしたり、専門店も出来て人気がある。はてジェラートとは何だろうと思っていた。日本においてはアイスクリームとは似て非なるものらしい。イタリアでアイスクリームを注文したらジェラートが出てくるのか。試してみたい気もする。
ジェラートは食べたことがないがソルベならある。これも最近よく聞く言葉で、こちらはフランスが発祥。シャーベットとも違う。これらは乳脂肪分の含有率や添加物の違いで、食感が微妙に異なるらしい。流行には詳しくないが、氷菓の世界もコーヒーと同じで、若者のファッション感覚で多様化しているのですね。
ところで、ヘプバーンがジェラートを食べ終わったあと、コーンをポイと投げ捨てる場面がある。王女様はコーンなど食べないのだろうか。
バラ「オードリー・ヘップバーン」
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