このところ車で遠出をすることが少なくなりました。
昨年の11月上旬。道の駅鹿島に行き、帰りに肥前浜宿に寄って酒蔵通りの街並みを散策しました。肥前浜宿は何度か紹介したことがありますが、長崎街道から分かれた多良往還の宿場町でした。
酒蔵通りの入り口には、肥前屋の屋号で峰松酒造があります。
ここは小売りをしており、試飲や酒蔵見学もできます。奥は醸造場です。この時期、酒の仕込みの季節なので、酒蔵へは入れません。私はいつも有明海の海苔を使ったふりかけを買って帰ります。
この肥前浜宿には、かつて十数軒の造り酒屋があったそうです。いまも日本酒をつくっているのは3軒だけになりました。それでも通りには日本酒の銘柄の看板があり、白壁の酒蔵が並んでいて往時を偲ばせます。
通りから一歩入った路地です。
ここは何の店だったか思い出せません。奥に「guesthouse open」のチラシが張ってあります。
店の前のガラスケースに、グラスや陶磁器の食器、竹笊などが雑然と置かれていて、「どれでも3コ100円」の張り紙。隣のケースにはプロ野球選手のブロマイドがたくさんあります。ケースの上の黒板には日本酒の各種銘柄が入荷したように書かれていますが、いまひとつ様子がわかりません。あまり商売っ気はないようです。
通りを歩きます。
この造り酒屋の角から脇道に入りました。古い煙突には「玉ノ香」の文字。ここに昔あった醸造場の銘柄だそうです。
小さな水路が流れる路地を歩いていきます。
武家屋敷の旧乗田家住宅です。ここには初めて来ました。
裏庭に回りました。建物は佐賀県独特の「クド造り」です。
受付で記帳して上がらせてもらいました。昼でも仄暗いです。
障子には木の枝が影を落とし、時折、風で揺れています。しんとした室内に柔らかい光が差して、気持ちが落ち着きます。いつかどこかで、こうした情景を見たような気がしますが思い出せません。
前庭に咲く秋バラ。隣は先ほどの造り酒屋です。
造り酒屋の前に戻りました。この店は飯盛酒造で、いまは酒造りは行っておらず、地酒や粕漬などを販売しています。
戻ることにしました。手前の家は山口醤油。醤油の醸造場です。
ローカル鉄道には昔の駅舎が残っていたりします。肥前浜駅です。改造されていましたが、2年近く前に駅舎部分を建築当時の姿にリニューアルしました。中に観光案内所があります。
長崎本線です。肥前浜駅は、この秋からJR九州が新たに運行する観光列車の停車駅になりました。私が長崎駅発の特急かもめで、最後にこの駅を通り過ぎたのはもう20年以上前になります。
長崎へ行くたびに何度も鹿島を通りましたが、いつも自動車でした。鉄道の旅はいいですね。
情緒有り、落ち着いた風情有り、
九州に旅することも難しくなっていますが 旅行している気分で 拝見しています。
車で通過するだけだと見えない、感じないものが、電車やバスで出掛け、歩いて巡ると 沢山有ると思いますね。
是非、出来るだけお出掛けして ご紹介下さい。
熊本へ戻り→福岡・・・
数年まえに経験しました(2泊3日)
鉄道旅を経験したい!
いいですね!(^_-)-☆
半日程度で往復出来る所しか行かないので、
同じ場所ばかりになってしまいます。
この頃は遠くに行くことが少なくなりました。
元気なうちに鉄道の旅をしてみたいです。
コメント有難うございました。
宿泊は天草と鹿児島あたりでしょうか。
鹿児島は何度も行きましたが、
いちど指宿温泉に泊まったことがあります。
九州の旅行も昔は鉄道でしたが、
いまはバスですね。
コメント有難うございます。
雰囲気の良いところですね。
まるで映画ののセットのような感じです。
行ってみたいですが・・・
ちょっと遠いい。
楽しませていただきました。
この通りは、明治か大正の映画のセットのようにも見えます。
実際、ある造り酒屋が映画の舞台として使われたこともあります。
そう広い地区でもないので、1時間もあればゆっくり散策することが出来ます。
ちょっと寄り道するにはいい処です。
コメント有難うございました。