バスの車内で

　久し振りにバスと電車を乗り継いで、福岡市まで出掛けました。

　平日の午前、バスは空いているだろうと思ったら意外と乗客が多く、手すりに摑まることに。見るとお年寄りが多いですね。杖を持った方も何人か。大都市と違って、田舎では高齢者も移動に車を使うことが多いのですが、車を手放す人も次第に増えてくるのでしょう。

　地方では公共交通機関は不便で高い、というのが通り相場です。もともと人口密度が低いのですが、車が普及するにつれて電車やバスの経営は厳しくなり、路線の廃止や運賃値上げをせざるを得ませんでした。それがまた乗客を減らすという悪循環を繰り返してきました。

　しかし高齢化が進むと、お年寄りの利用が増えるのではないかと思います。バス会社もシルバー向けの運賃割引制度を設けています。正直言えばもっと思い切った、使い勝手の良い割引き運賃が欲しいところです。

　それとノンステップバスなど、お年寄りや障碍者に負担の少ないバスですね。少し前に不覚にも尻もちをついて、しばらく腰痛に悩んだことがあります。その時期にバスに乗りましたが、ステップを上がるのがスムーズに出来ませんでした。杖をついたお年寄りの気持ちがよくわかりました。

　私も高齢者の仲間入りをしましたが、バスが混んでいる時は立っています。一つ二つ空いても、この先のバス停でお年寄りが乗り込むことが多いので座りません。足の訓練にもなりますし、座っていて席を譲るよりはいい。

　逆に、立っていて席を譲られたらどうしようかと、今から考えています。私は結構、小心者なのです。

 

　日頃のウォーキングコースもようやく紅葉が深まってきました。落葉すると冬景色です。