田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

孫を大型屋内遊戯施設へ連れて行く

2016年08月25日 | 日々の出来事

 今は小学校の夏休みが短くなり、25日が始業式です。その前にと、孫のリクエストで商業施設内にある大型の遊戯施設へ行きました。キッズ何やらという名前がついており、時間制で大人も入場料金を取られます。

 靴を脱いで入ると、広い館内には大きな遊具が色々とありました。どれもビニールや柔らかい樹脂製で怪我の心配はありません。子ども達は遊具の中に入って跳んだりはねたり、また幅の広い滑り台から一斉に滑り落ちてきます。孫から一緒に遊ぼうと誘われましたが、とてもではないがそんな元気はありません。

 ここは見通しの良い館内で、出入り口は1か所なので迷子の心配もありません。子どもの遊び方も様変わりしましたね。昔のように家の近所を走り回ったり、木に登ることもなくなりました。ここにはゲームコーナーもあり、定時にビンゴゲームなどのイベントも開催されます。子どもには刺激的な場所です。

 転がり回って遊ぶ子どもを見ていて、ある本に遊びの本質は眩暈だと書かれていたことを思い出しました。その伝でいけばゲームやギャンブルをする人も、精神的な眩暈を楽しんでいるのかも知れません。今の私には遊びは縁遠くなりました。孫を相手にオセロゲームをする程度です。年をとった証拠でしょうか、環境や精神面で不安定さよりも安定を求めている自分がいます。

 若い時に錯覚による眩暈を感じたことが2度あります。高校1年生の春休みに初めて一人旅をしました。小豆島のユースホステルに泊まるため、寒霞渓をロープウエィで登りました。そして瀬戸内海の景色を眺めた時、頭がクラッとしました。水平線が目の高さより上にあったので一瞬、平衡感覚を失ったのです。

 もう一度はアポロ11号が月に着陸した時です。その時はデパートにいて、テレビで乗組員が月面に降り立つ映像を見ていました。空に浮かぶ月の大地を人が歩いていると思った時、床が抜けたような感じがし、足元がふらつきそうになりました。その後もしばらくは、この世に大地が二つあるという奇妙な感覚を味わいました。

 そんなことを考えながら、3時間近くも遊戯施設にいました。この日は耳栓を持ってくればよかったと思いました。大勢いる子どもたちの歓声と機械の音で館内は喧騒に包まれています。

 

         フリーフォトより

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 梨の収穫祭と梨狩りを楽しむ | トップ | 佐賀神崎の水車の里 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々の出来事」カテゴリの最新記事