MRO北陸放送 8/27(木) 12:30配信
街路灯や建物に衝突し死亡 シートベルト着用せず
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26日午後0時半ごろ、金沢市寺町5丁目の県道で乗用車が道路左側の縁石に乗り上げ、街路灯や建物に衝突して横転しました。この事故で、乗用車を運転していた金沢市小立野の無職橋本佳久さん(80)が頭を強く打って死亡しました。警察によりますと、橋本さんはシートベルトをしていなかったということです。現場は片側2車線の見通しの良い直線道路で、警察が事故の原因を調べています。
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運転席も助手席も、後部座席もシートベルトをしていないと違反なのだが、
今だにシートベルトを着用しない人は多い。
シートベルト着用率(2019年 警察庁 PDFファイル)
https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/seatbelt/npa_jaf_research1.pdf
これを見ると、シートベルトの着用率は、
一般道で
運転席98.8%
助手席95.9%
後部座席39.2%
高速道で
運転席99.6%
助手席98.3%
後部座席74.1%
ところがここに問題がある。
一般道で、運転席98.8%なら結構高いような印象を受けるかも知れないが、
実は摘発逃れというか、調査逃れというか、「隠れ非着用」という大変危険な着用方法も存在するというのだ。
どこで見たのか元の記事を探したが見つからないが、
何でも、レンタカーを借りた時に、シートベルトをセットしたままの状態で返される事が度々あるというのだ。
運転が終わり、外したシートベルトを、車から降りたあとセットし直す人はいないだろう。
つまりは、シートベルトをセットしておいて、その上に座り、肩だけシートベルトを通すのだ。
パッと見ではわからない。いかにもシートベルトをしているかのように見せかけているのだ。
実は、頻繁に車を乗り降りする事の多い宅配便の運転手が、いちいちシートベルトを着用するのを嫌って、
この違法な肩掛け方式をやっていたのを、一般ドライバーが真似ているらしい。
これをやると、調査には引っかからないし、警察にも検挙されないので、
実際、どれだけの比率で存在しているのかがわからないのが実情である。
しかし、こういう「隠れ非着用」者は、トンでも無い大バカ者である。
今回の事故が「隠れ非着用」なのかどうかわからないが、
ぜひ、非着用の死亡事故のうち「隠れ非着用」の割合が何%あるのか公表して欲しいものだ。
交通裁判においては、シートベルト非着用だと判決が不利になる。
多額の保険に入っていても、保険額が大幅減となった事故事例は多いのだ。
それよりも、シートベルト非着用者の致死率は着用者の約15倍だという。(警視庁)
シートベルトをただするだけで15倍も安心なのに、これをしない人の心理が私にはわからない。
理屈はいらない。
今すぐ、ドライバーはもちろん、助手席や後部席もシートベルトの着用は100%にしよう。
運転している自分だけでなく、自分の家族や他人の命も預かっていることに気がついて欲しい。
今回の冒頭の事故は同乗者がいなくて良かった。
単独死亡事故で終ったのは不幸中の幸いである。