五行の構えの相互関係
「上段の構え」は火の性を持つ。火は水に弱い。よって水の性を持つ「中段の構え」に弱い。
「中段の構え」は水の性を持つ。水は土に吸われる。よって土の性である「下段の構え」に弱い。
「下段の構え」は土の性を持つ。土は木に養分を吸われる。よって木の性である「八相の構え」に弱い。
「八相の構え」は木の性を持つ。木は金(かね=鉄)によって切られる。よって金の性である「脇構え」に弱い。
「脇構え」金の性を持つ。金(かね=鉄)は火に溶かされる。よって火の性である「上段の構え」に弱い。
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上は、昔、講習会などで聞いた話を忘れないように走り書きしたメモを、
改めて図にして、その内容を書き整えたもの。
だいたいはわかるが詳しくは知らない。
五行の構えとは、天、地、人、陰、陽の五つらしい。
天は上段、地は下段、人は中段、陰は八相、陽は脇にあたるのか・・・
脇構えが「陽」に当たるのがイマイチ納得がいっていない。一刀流なら我が身の左側に構えるからだ。
間違っていたらご指摘ご指導願いたい。
五行の構えは、剣道形の4本目と5本目がそのまま当てはまる。6本目もかな?
下はそれを一刀流用に言葉を置き換えたもの。
「上段の構え」は火の性を持つ。火は水に弱い。よって水の性を持つ「正眼の構え」に弱い。
「正眼の構え」は水の性を持つ。水は土に吸われる。よって土の性である「下段の構え」に弱い。
「下段の構え」は土の性を持つ。土は木に養分を吸われる。よって木の性である「陰の構え」に弱い。
「陰の構え」は木の性を持つ。木は金(かね=鉄)によって切られる。よって金の性である「脇構え」に弱い。
「脇構え」金の性を持つ。金(かね=鉄)は火に溶かされる。よって火の性である「上段の構え」に弱い。
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しかしながら、実際に稽古をしている一刀流の組太刀では、
そのままこの優劣が当てはまるものもあるが、
陰の構えに対して正眼の構えであったり、
正眼の構えに対して脇構えであったり、
上段の構えに対して脇構えであったりで、この五行の考え方に当てはまらない形が多い。
なぜなのか・・・
おそらく攻めと守りの中で「隙を見せて誘いをかける」ためでは無いだろうかと思っている。
日本剣道形が基本的な学習用の形なのに対し、一刀流の組太刀は実戦的な形であるためか?
そうなると同じ形でも、打方(=打太刀)の動きに合わせて、
仕方(=仕太刀)が構える動きも変わる場合もあるのでは無いか?
上段に構えようとしたが、相手の動きに応じて陰もしくは脇に変える場合もあるだろうし、
同じ脇構えになる場合でも、下段になろうとして脇に構えるのと、
上段になろうとして脇に構えるのでは太刀の軌道(振り方)が異なるわけだ。
そう考えると決まりきった組太刀もより一層面白く思えてくる。
一つ一つの技で検証したいと思う。
本日は備忘録として走り書きのメモを書き写し、思いつきを書いただけ。
(さほど検証はしておりませんので悪しからず・・・)
参考「長正館・一刀流架九品の構え」
http://doujyou.net/choseikan/kakekyuuhin.html
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