【門間】
前期高齢者になり、各種割引の恩恵を受け始めた門間です。
30年以上前になろうかと思いますが、職場で、朝順番にスピーチをすることになった。
先輩は、身の回りのこと、通勤電車での様子等、何なく話をする。
さて、明日順番がまわってくる。
なにを話そうかと悩んで、「朝礼5分間スピーチ」という本をみつけ、その中の一つ「ひらめき」を紹介することにした。
成功者と失敗者の違いは、気づいたことをすぐ行うか、気づいていながら行わないかの差です。
このことは、気づいたことをすぐする人は、勤勉だから成功する、という意味だけではないのです。
“気づいたことをすぐ行う”ことの、もっとも大切な理由は、気づくこと自体が、人間の能力で考えついたものでなく、ものごとを行うときに、周囲の事情がもっともやりよい条件に達したとき、自然に、気づくという形をとって、
“ひらめく”
ようになつているのです。
このことは、誰でも、日常生活に応用してみると、すぐにわかることです。
職場では、取引先に、ある用件で“電話をしよう”とか“帳簿の整理をしておこう”と気づいたらすぐやってみることです。
気づいたときが、どんなによいチャンスであるかを知るでしょう。
このように、気づくことのすばらしいことも、めんどうだとか、誰かがやるだろうとか、あとでやればよい、などと、その時をのばしていると、しだいに、やりにくい事情がでて、ついにはできなくなってしまうことが多いのです。
また、もっと恐ろしいことは、気づいたことをやらずにいると、ついには「気づかない人」になってしまうことです。
”気づいたことはすぐやろう”
と、皆のまえでスピーチをした。
まだ20代で、職場では1番若い私のこのスピーチに、上司からもお褒めの言葉をもらったこと思い出した。