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豊橋伝統「手筒花火」とは

2011年10月23日 | 高野

 猛暑が一転、お天気情報では寒気が南下の模様であっというまに紅葉の声が聞こえてきそうな季節となりましたが、前回の続きなので、花火についてです。

 日本で花火が製造されるようになったのは16世紀の鉄砲伝来以来です。1613年に徳川家康が江戸城内で花火を見学した時の一種が手筒花火で、後に徳川の砲術隊が三河に技術を持ち帰った事が、三河・遠州に花火や手筒が盛んになった理由だそうです。

 愛知県豊橋市の吉田神社が「手筒花火」の発祥の地とされ、手筒は、最初の竹切りから、最後の火薬詰めまで、全て自分自身の手で行うのが特徴です。手筒花火を仁王立ちの状態でかかげ、1メートルのほどの竹筒に点火すると、吹き上げ式の花火は轟音と共に火柱が上がり、大きいものは10数メートルも吹き上げます。しばらく火の粉を浴びながら持って(風向きによっては耳がやけどする)、最後には「はね」と呼ばれる衝撃音と共に底が破裂する、とても勇壮な花火です。

 自分で手筒花火を作り、手筒を揚げれば一人前の男として認められます。他にも片手で持つ「ようかん」と呼ばれる小さい手筒もあります。この地では、亡くなった方の供養として打ち上げ花火を揚げる風習もあります。 以上三河伝統手筒花火師より。

 私も打ち上げの終わった花火を魔除けとして譲受けました。「どんと祭」に持っていくつもりですが、消防署の点検済みとはいえ、万一火薬が残っていないか心配です。

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