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溜まっている録画の消化。今回は刑事ものアクション映画2本。

まずはスティーブマックイーン主演の"ブリット"。ブリットって弾丸のことだと思っていたらタイトルは"BULLITT"。マックイーン演じるシスコの警部補の名前。ある上院議員からの依頼で犯罪組織摘発のための重要証人を警護することになったブリットのチーム。ところが警護開始早々に襲撃を受け証人は重体、居合わせた同僚刑事も重傷を負ってしまう。犯行に不審な点を感じたブリットたちは真相を突き止めるため捜査を始める...
という感じで、派手なアクション映画というより真っ当な刑事もの。
オープニングタイトルの画面と音楽がカッコいい。ブリットはいわゆる型破りな名物刑事。こういう場合上司が無理解だったりするんだけど、ブリットの上司は彼を信頼していて思うようやれって言ってくれるいい上司。撃たれた刑事も犯人の特徴や武器までしっかり覚えている、もう一人の相棒もやり手でブリットと二人でホテルの従業員から証言を引き出すテクニックはなかなか。警官なんだから本来こういう有能な人ばっかりのはずだよな。証人を襲った殺し屋もターゲット以外は無理に殺そうとしない辺りはプロ意識は高そうだけどちょっと詰めが甘いよ。その殺し屋(ガンマンとドライバーの2人組)とブリットのカーチェイスシーンがカッコいい。ブリットが乗るグリーンのフォードムスタング(世代的に'マ'より'ム'が馴染む)がカッコよすぎ。音もイイ(たぶんアフレコだろうけど)。この時代のアメ車でのカーチェイスは迫力がある。坂の多いシスコの街を飛び跳ねながら走ったり、坂を下りきったところでタイヤ鳴らしながら急カーブしたり、お約束のぶつけ合いもあるし、アメ車ならではのアクション連発。最近の車でこれやるとジャンプの着地でおなか擦ったり、フロントのバンパーが吹っ飛んだりしてみっともない姿になってしまいそう。意外だったのはコーナンリングが結構スムースなこと。車体は外側に大きく傾いたりするけどほとんど横滑りしてない。
それでなんとか事の真相が分かってきて、最後は夜の空港で追跡劇。PAN-AMマークのヒコーキ懐かしい。
件の上院議員(演ずるのはロバートボーン)が終始黒幕感プンプン漂わせてて気になる。
小道具としてちらっと登場する電送写真装置、電話の受話器をカプラに押し込んで音声としてデータを受信して画像をプリントするやつ。昔はみんなこれだったよなー。
なかなか面白い映画でした。

次はクリントイーストウッドの"ガントレット"。なんか意味不明の邦題だけど原題は"The GAUNTLET"、剣道では籠手に当たる甲冑の一部のこと。発音的には"ゴーントレット"が近いかな?
こちらもイーストウッド演じるショックレー警部補(主役にしやすいポジションなのか?)がある事件の容疑者(証人)を護送するよう命令を受ける。ラスベガスで証人を引き取って(男だと思っていたら実は女性しかも所謂商売女)、移送を始めた途端に命を狙われ始める。しかもいつの間にか凶悪犯にでっち上げられて警察からも追われることに。
それでも何とか逃げ回るうちに黒幕が誰かに気付いたショックレーが反撃に出る...
最後は鉄板を張り付けた即席装甲バスで警官隊が待ち受ける市街地に突入。猛烈な銃撃を受ける。いくら何でもこれじゃ助からないと思うんだけど、命令を受けた警官もなんかおかしいと思って手を抜いたに違いない。バリケードも作らないなんておかしい。
移送される証人(ソンドラロック)が商売女らしく結構肝が据わってる上頭もいい(大学出だといってる)、それでいて時々かわいい所を見せるのが魅力的。
ショックレーも初めは任務を忠実に遂行しようとするまじめな刑事に見えたけど(クリントイーストウッドがそんな役のはずはないが)、だんだんぶっ飛んでくる。パトカーを警官ごと奪ったり、暴走族からバイクをかっぱらったり、しまいにはバスジャック。任務達成できてもあとで始末書大変だぞ。
全体的には面白い映画だったけど、唯一文句を言いたいのは装甲バスもう少しスピード出せなかったの? 銃撃の中をゆっくり進むのはイマイチ迫力不足、ここは突っ走ってほしかった。


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溜まっている録画の消化推進中。今回は"アンドリューNDR114"(原題は"bicetennial man")。アシモフの小説をベースにしたロボット物SF映画。主演は名優ロビンウィリアムズ。
マーチン家に来た家庭用ロボットがアンドリューと名付けられて働き始める。そのうち何故か個性や好奇心が生まれてきて、ロボットメーカーはこれを欠陥だとして引き取り修理を申し出るけど、主人のマーチン氏はそれを拒否。本を読ませたり自由時間を与えたりしてアンドリューの個性を伸ばしていく。そのうちアンドリューは人間と同じように自由が欲しくなって...
というわけでロボットであるアンドリューが少しでも人間に近づこうとしていろいろ努力するお話。
マーチン氏は郊外の大きな家に住んでてロボットを買えるくらいだから裕福なんだろうけど、どんな仕事をしてるかは不明。でもとてもいい人、この人のおかげでアンドリューは成長できた。(この映画基本的に悪人は出てこない。)
最初は無機質なロボットの姿だったアンドリューがアップグレードを繰り返してだんだん人間の姿になっていく(ロビンウィリアムズの"顔"が見られるのは映画の後半から)。ロボットの時の"中の人"もロビンウィリアムズなのかなぁ? 所作がいかにもロボットらしくて上手い。
不死身の体を持つロボットだけど、周囲の人間は次々と年をとって死んでいく。その状況にアンドリューは耐えられなくなり、ある決断をする。これってロボット工学3原則ギリギリじゃないか?
映画ラストでアンドリューが自分を人間と認めてもらうよう議会で証言するシーンと(その数年後?)結論を聞くエンディングが良い。人間とは何かを語るアンドリューの言葉が深い。じわじわ来る。
長い映画じゃないけど(1時間半ちょっと)内容が濃くていい映画でした。

ロボットといえばアシモフ、アシモフといえばロボットである。有名なロボット工学3原則(最初に言い出したのはジョンWキャンベルだったらしい)をポジトロン頭脳に焼き付けているアシモフのロボットが本来のロボットだろう。
日本のアニメによく登場するのは単に人が操縦する巨大人型機械でしかない(子供でも操縦できる)。アシモフ作品のロボットがほぼ等身大(大きくても2~3m程度)なのは人間と行動を共にし、人間の操作する機器を代わりに操作できるため。すべての機器をロボット化(AI化?)するより安上がりという設定もあったけど、現実世界はその方向に進んでるような気がする。人間にとってどっちがいいかは悩ましい。

そういえばアンドリューの電子頭脳ってポジトロンだったのかな?


2024/05/14: 追記
実際の上映時間は2時間ちょっと。TV放送では30分近くカットされてるようだ。これはぜひノーカット版を見てみたい!
2025/01/27: タイトル綴り間違い訂正。追記 - DVD(中古)買いました。そのうち観る!


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天気の悪い休日が続いたので溜まった録画を少しばかり消化できました。

まずは"博士の異常な愛情"。一人三役のピーターセラーズがすごい。特に一見まともそうなマンドレイク大佐と完全におかしいストレンジラブ博士の演じ分けが見事。まあ登場人物のほとんどは程度の差はあるけどみんなオカシイ。B-52機内の様子も見どころの一つ。核攻撃の命令を受けてヘルメットをカウボーイハットに取り換える機長もちょっとおかしいんだけど、核弾頭の安全装置を解除して起爆可能にするための複雑な手順が(正しいかどうかは不明だが)描かれていて見ごたえあり。ラストの核爆発の映像は(不謹慎は承知の上で)素晴らしい。もちろんCGなんてない時代だから全部本物(実験時の記録映像)。全編モノクロ映像なのもこのラストシーンのためではないだろうか?
あと音楽もなかなかイイ。

次はブラピ主演の"フューリー"。もちろん目当てはブラピではなく本物のタイガーI型だ。内容的には意外と硬派な戦争映画。ブラピ演じるウォーダディーも部下の前では強気だけどかなり参っている様子。舞台は大戦末期なんだけどまだまだドイツ軍の抵抗が続いている。印象に残った台詞→上官:"奴らはなんで降伏しないんだ?"、ブラピ:"大尉なら?" (その心は"あなただって降伏なんかしないでしょ?" だと思う)
肝心のタイガーは中盤に登場。いきなりシャーマン戦車を吹っ飛ばしたのはいいけど、なんで最後尾なの? ふつうは先頭車両狙うだろ? (そうするとブラピも吹っ飛んで映画終わっちゃうけど...) おまけに姿現しちゃうし。タイガーのクルーがベテランなら隠れたまま先頭から1台ずつ片付けてあっという間に終了なはず。この先はネタバレになるので省略。映画冒頭でブラピの戦車に配属された新兵の顔つきが映画が進むにつれて変わっていくのが地味にすごい。

続けて"プロジェクトA"、言わずと知れたジャッキーチェンの大作。結構昔の映画だし有名な映画なのであらすじは省略。とにかくジャッキーチェンのアクションがすごい。やたらと高い所から落ちるシーンが多いけど、自転車を使ったチェイスシーンが面白い。あの時計塔から落ちるシーンはエンドロールでNGカットが流れるけど、あれで死ななかったのが不思議!ジャッキーは不死身だ!

さらに"プロジェクトA2"、もちろん"A"の続編。前作よりは多少ストーリーが複雑になって、悪徳警察署長や清国の革命派とそれを追う清朝の密使、さらに前作で首領を倒されて復讐を誓う海賊の残党が絡んでくる。でもアクションも健在なので細かいことは気にしなくても楽しめる。海賊の残党が意外と義理人情に篤くていい奴。

未見の録画はまだまだ続く。


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相変わらずHDDレコーダーに未見の録画が溜まり続けてます。何とか時間を見つけて消化したいのだけれどなかなか出来ない。ていうか2時間じっと画面の前にいるのが(よほど面白い映画でもない限り)きつくなってきた(^_^;

先週時間をとってやっと見れたのは1月に録画した"隠し砦の三悪人"。黒澤明+三船敏郎の時代劇。なんでもジョージルーカスがスターウォーズ作るときに参考にしたらしい。ずいぶん昔にビデオで見たことがあった(友人が借りてきて、これ面白いから見ようぜって誘われた)ので初見ではないのだけど面白い映画は何度見ても面白い。
舞台は戦国時代。国を攻め滅ぼされた武士(侍大将)がお家再興のため跡継ぎのお姫様を同盟国に逃がそうとする話。出会った農民二人を(合わせて三悪人っていうこと?)脅したり金で釣ったりして脱出の手伝いをさせる。この農民二人が狂言回し的な役どころで、どうやらC-3POとR2-D2のコンビのモデルらしい。喧嘩したり仲直りしたりを繰り返すところがそれっぽい。
戦争自体は決着がついた後の話なので派手な合戦シーンとかは無いんだけど、三船敏郎が馬に乗って敵を追撃するシーンはカッコよかった。両手で刀を構えた(つまり手綱を持ってない)まま馬に乗って疾走するんだけど、上半身が全然ブレてない!短いカットだけど、これすごいと思う。
お姫様の方は登場して一目で"気が強い女"ってわかる(^ ^) でも、単に我儘で気が強いお姫様というわけではないのは観ていくうちにわかってきます。ところで、身分を隠して逃走するため、農家の娘風の格好をするわけだけど、なぜか下は短パン風の衣装で生足。これは考証的にアリなのか? それともサービス?
あと、わき役だけど三船敏郎と一騎打ちする敵方の侍大将がいかにも戦国の武士らしくていい感じ。
2時間をちょっと超える長さだけどぜんぜん退屈しないのはいい映画。

実はこの映画が2時間オーバーだったのでちょっと困った。DVD-Rには長時間モードで4時間録画できるので、2時間以内の映画なら2本入る。ところが、この映画と抱き合わせでDVD-Rに移そうと思っていた"十三人の刺客"(ずいぶん前に録画してたけどDVD-Rに移すタイミングが今までなかった)も2時間ちょっと超えなんで、1枚に収まらないことが判明。ほかに合わせられそうな映画も無かったので(できれば同じようなジャンルでまとめたい...)、1枚づつに分けました。

ついでに覚書。
ちょっと前に見てDVD-Rへ移動した映画は、劇場版マクロスFの2部作。1年位前に録画してあったんだけど、結局見たのは先月。TV版は全然見てなかったので予備知識なしで見ました。超絶戦闘シーンとアイドルの歌唱シーンの繰り返しみたいな映画でストーリが頭に入ってきません。画はいいんだけど、話についていけない。TV版見てないとだめなのかなぁ。
そのマクロスだけど、今BSで深夜に"Δ"を放映中。一応見てみるつもりで毎週録画してるけどまだ1話も見てない。これもHDDの容量を圧迫し始めているので早く消化しなければならない。
さらに問題なのは、昨年夏ごろから同じくBSで放映していた007シリーズ全作を録画してあるんだけど、これまた1個も見てない!


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年末年始のTV録画に備えてHDDレコーダにたまった未見の録画を消化してます。見た後はもちろんDVD-Rへ退避。
とりあえずアニメ映画をまとめて処理しました。

まずは先日録画したばっかりのフランスアニメ"時の支配者"。あのメビウスがデザイン担当なので興味津々。
デザインだけでなく色彩も特徴があって見慣れた日本のアニメとは雰囲気が違って面白い。何しろ登場するのは子供とおじさんばっかり、女性キャラは1名のみ(美少女ではない)。
技術的にはそれほど凝ったことはしてなさそうで、これに比べるとやはり日本のアニメ技術はすごいんだなと思った次第。
ストーリー的にはそんなに難しくなくて気楽に見てられるけどそこはフランス映画、なかなか深みのあるセリフもある。また、ストーリーに絡まない背景情報みたいなのは一切ない。いつの時代のどこの話なのか、どういう世界なのかとかぜんぜん説明が無いんだけど不思議と困らなかった。必要な情報は話が進めば自然にわかる感じになってる。だからタイトルにある"時の支配者"が何者なのか最後にならないとわからない。ストーリーは最後の最後でそれまで謎でもなんでもなかったことが実は... っていう話で結構グッときます。

次に"竜とそばかすの姫"、録画してから1年以上経ってやっと見ました。とにかく絵が綺麗で音楽も良い。ストーリーがほぼ"美女と野獣"とか、仮想空間の表現が"サマーウォーズ"と大して変わらないとか言われてたけど、単純に音楽を楽しむものと思えば問題ありません。確かに最後はちょっと都合良すぎじゃないかと思いましたが...
本作に出てくるような身体感覚をほぼすべて変換できるようなデバイスはまだないはずだが(最近この方面に情報には疎くなってしまった)、実現しても処理データーが大きすぎてネットワークやサーバの負荷がとんでもないことになりそう。

話はそれちゃうけど...

昔々PCの勉強を始めたころ、キーを押してその押した文字がモニタに表示されるまでにコンピュータがどれほどの処理をしなきゃならないかを知った時はそりゃもう驚いたものです。とにかくユーザーインターフェイスっていうのはものすごい負荷になる。それを考えると仮想空間なんてそんな簡単なもんじゃないと思うし、そのためのCPU時間をもっとましなことに使った方がいいのでは?

軌道修正

お次は"カールじいさんの空飛ぶ家"、これは夏ごろに録画したやつ。前にも1回TVで見たことあるけどまた見てしまった。ピクサーの3DCGアニメ。3Dだけあってキャラに立体感があって、デッサン的な破綻もなくグリグリ動く。改めてピクサーすごいなと思います。
内容でいうと、初めの10分ちょっとでカールじいさんの少年時代からエリーとの出会い、結婚、死別までを描いてる部分がいい。ほとんどセリフ無し画面だけで彼のこれまでの人生を説明できてしまう上手さ!しかもいろいろと伏線が張ってある。これを踏まえて観ていくとラストシーンがとてもいいものになります。
でも、基本はまっとうな冒険活劇で最初は動くのも億劫そうだったじいさんが大暴れします、これは楽しい(^ ^)
ちなみに原題はシンプルに"Up"だそうです。

以上3本DVD-Rに移動するついでに、これまで時間が半端だったのでDVD-Rに移動す機会のなかったアニメ2本もついでに移動。
その1: "ウォレスとグルミットのチーズホリデー"
イギリスの人形アニメ。月がチーズでできてるというトンデモ設定でその月へ行くため日曜大工的作業でロケットをでっち上げたりとハチャメチャ。ロケットの点火は導火線(!)で、しかも点火しても離陸しない(サイドブレーキがかかってたから、なんでロケットに?)。とにかく細かいところまで凝りまくった作りで楽しい。
その2: "タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密"
有名なフランスのコミックをスピルバーグが映画化。しかもフルCGアニメ、といってもコミックのキャラクターそのままというより普通の俳優の顔をキャラクターに似せてデフォルメした感じ。逆に背景や建物、乗り物などはリアルに再現。これがなかなかイイ。
原作では確か続編があるはずだけど、映画の続編があるってのは聞かないなぁ。

これでHDDも約8時間弱の空きを確保できたはず。


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