今月初めに買ったサンテグジュペリの"夜間飛行"。
一応2巡しました。
1930年代、まだ飛行機で大陸や海を渡るのが大冒険だった時代に
南米での航空郵便事業に関わる人々のある一夜の物語。
実際、当時の飛行機で夜間に飛ぶことはパイロットだけでなく地上で勤務する人にもかなりの緊張を強いたはず(レーダーも満足な気象情報も無い)。
そんな状況で支配人リヴィエールが強い信念でこの新しい事業を進めて行こうとする姿を中心にいろいろな人々が描かれている。
こういう話好き。
この本には作者の前作にして処女作の"南方郵便機"も併録されている(分量はこっちの方が多い)。
いま2巡目読んでるところ。
"夜間飛行"が叙事詩なら"南方郵便機"は抒情詩とでもいえる感じ。
そのせいかちょっと難解。
話が時系列順になっていないのも難しい。
訳者あとがきによると精読を要するらしい。
通勤読書用にはもう少しさらっと読めるのがいいな。
"人間の土地"はエッセー集らしいのでこちらもいずれ読んでみよう。
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