「聖帝<ヒジリノミカド>と呼ばれた仁徳天皇！！！！

　３年間も税金なしの国家財政。雨漏りを盥（楲）で受けて、漏れた雨を拭きもしないで、雨漏りしない場所を探して寝ることを強いられた天皇でしたが、その３年後はどうなったのでしょうか？？


　さて、その３年後です、仁徳天皇（又の名、大鷦鷯命）は歌われます。

　“多賀度能児＜タカドノニ＞乃保利天美禮波＜ノボリテミレバ＞安女能之多＜アメノシタ＞與母尓＜ヨモニ＞計布理弖＜ケフリテ＞伊万蘇＜イマソ＞度美奴留＜トミヌル＞”

　「私が、再び、高殿に登って、人々の暮らしぶりを見てみると、今は、煙突から煙が盛んに立ち上り、人々の暮らしが豊かになってきことがわかるなあ」

　と云う御歌です。

　又の歌に
　“高き屋に登りて見れば烟たつ民のかまどは鐃ひにけり”
　ともあります。

　このような意味で、この天皇の事を『聖帝＜ヒジリノミコト＞』と言って奉ったのだそうです。