私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

天皇は淡路島に立ち寄ったのでしょうか

2015-08-05 08:47:53 | 日記

 昨日、天皇が淡路島に立ち寄って、そこから西の方を望まれて、そのはやる心を歌われた、と書いたのですが。又、例のお人からのお便りを頂戴しました。

 例の通り 「どうでもええけど」という書き出しです。彼の言うには、「那邇波能佐岐用」、<ナニワノサキヨ>の「用<ヨ>」が「・・・から」という意味なら、此の歌を歌われた所は海上だ。だったら、淡路島で歌われたものではないことになるのではないか???「おめえの けえたこたあ まちげぇえとるど」
 と言われます。私は、此の歌の歌われるはじめの所に、

 “坐淡道島<アワジシマニマシテ>遥望歌曰”

 と、あります。「坐<マス>」という字があります。すると、淡路島のどこからか、遥かに西に広がる瀬戸内の島々が見渡せるところから眺められて歌われたんではないか、と思った次第です。

 この2つのどちらに軍配を上げたらいいのでしょうか。私か彼か?どうお思いでしょうか。

 そこで、宣長の古事記伝には、どのように書かれているのか読んでみました。そこには、やはり淡路島に行幸されてその場で詠んだ歌だと書かれております。 宣長は、その理由として、難波の海からでは、歌われている「阿波志摩」「淤能語呂志摩」等の島々は見ることが出来ない。だから淡路島から詠まれたのでなくてはならないと。