私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

台風15号が通り過ぎました。風は、斯<シ>と知<チ>です。

2015-08-26 10:18:34 | 日記

 台風が無事に通り過ぎました。本当に、吉備地方は災害が少ないところです。さて、この台風ですが、少しばかり考えてみました。

 台風を、昔は、「嵐(あらシ)」「飈(つみジ)」等と呼んでいました。この「シ」というのが、「斯」<シ>で、風を意味すろ言葉です。西風<ニシ>東風<ヒンガシ>の<シ>も同じで、「尓斯」「比牟加斯」です。皆さんはご存じだとは思いますが、「科戸<シナト>の風」という言葉があります。風の神様を云うのですが、この場合も、やはり<シ>です。

 では、菅原道真の
   “東風吹かばにほひ寄こせよ・・・”は、どうして、<ヒンガシ>でなく<コチ>なのかという疑問がわいてきます。どうでしょうか。
 例の如く、またまた、小理屈になるのですが、疾風(つむじかぜ)を「はやて」といいますが、この「はやて」は、元々は、<ハヤチ>であったものが<ハヤテ>に転化したものだそうです。この場合も、<チ>は「知」であり、<シ>と同じような働きをして、風の事なのです。この<チ>が、<コチ>即ち、東風が<ヒンガシ>と共に使われるようになったのです。

 さてここに来て分からないことが発生しました。<ヒンガ>斯<シ>は日向<ヒムカ>風です。では、「東」がどうして<コ>なのでしょうかね??。誰かお教へ願えればと思いますが。