私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

古事記は「内面的思想上の事実」が語る物語です

2018-06-24 10:39:34 | 日記
 このような対応の仕方があったのかと驚くべき対面の方法が書かれたあります。もう一度その方法を書いてみますので。どうしてこのような方法がとお考えいただくのもいいのではと思い・・・
 天上世界から葦原中国の伊那佐之小浜に降り立った建御雷神<タケミカヅチノカミ>と天鳥船神<アメノトリフネノカミ>はオホクニヌシの館を、直接、訪ねるのでなく其の浜に打ち寄せる波頭にわざわざ持っていた剣を逆さまに建ててその切っ先に座って呼びかけるのです。誠に失礼な訪問の仕方ではないでしょうか。オホクニもアマテラスの弟スサノウのお子様です。不敬に当たるのではないでしょうか。事前の連絡も何もない急な出番です。オホクニも相当な驚きだったのではいでしょうか???それも。跌坐<オクミイテ>です。それが日本の上代の作法だったのでしょうか???普通なら考えられない方法で訪問しております。
 そこら辺りの描写方法が、今、飛ぶように売れているあの津田左右吉の

     「古事記及び日本書紀の研究」

の中に書かれている
 「機器の記載には事実らしからぬ物語が多いが、それがためにそれらの物語が無価値であるのではない。事実でなくとも、むしろ事実でないがために、かえって、それに特殊な価値がある。それは現実に生起した事件という意義での事実ではないが、かえって、それに特殊なの価値がある。・・・」
 が、それを物語っているのです。

  話は別になりますが、此の本面白いですよ!!ぜひ一度御手に取って読んでみてはいかがでしょうか。
    「いわんでも ええことを ゆうな」
 と、お叱りは覚悟して書いてみました。お笑いください!!  ?????