火遠理命を上国にまでお送りする任務を海神は“和邇<ワニ>”にとお考えになられ、集めます。そして、
“誰者幾日送奉<タレハ イクカニ オクリマツリテ>”
「此処に集まっておるワニ達よ、お前たちの中で、誰が幾日で、此処にいらっしゃる虚空津日高<ソラツヒダカ>命を上国に送って帰って来られるかね。」
と、お尋ねになります。そうすると、ワニたちは、てんでに
“各随己身之尋長<オノモオノモ ミノナガサノ マニマニ>”
「自分の体の大きさに随って何日で上国まで行って帰ってこられます。」
と、申上げたのです。
すると、沢山いた和邇達の中の「一尋和邇<ヒトヒロワニ>」が
「私は一日でお送りいたしましょう。」
と申上げます。そこで、海神は、火遠理命を「一尋和邇」に乗せて、上国まで送らせることにお決めになります。
なお、日本書紀には「八尋和邇」も出て「八日で」とありますが、ワニの世界では、体の小さい方が大きい方よりスピードが速いのです。念のために、これも宣長の入れ智恵ですが???
“誰者幾日送奉<タレハ イクカニ オクリマツリテ>”
「此処に集まっておるワニ達よ、お前たちの中で、誰が幾日で、此処にいらっしゃる虚空津日高<ソラツヒダカ>命を上国に送って帰って来られるかね。」
と、お尋ねになります。そうすると、ワニたちは、てんでに
“各随己身之尋長<オノモオノモ ミノナガサノ マニマニ>”
「自分の体の大きさに随って何日で上国まで行って帰ってこられます。」
と、申上げたのです。
すると、沢山いた和邇達の中の「一尋和邇<ヒトヒロワニ>」が
「私は一日でお送りいたしましょう。」
と申上げます。そこで、海神は、火遠理命を「一尋和邇」に乗せて、上国まで送らせることにお決めになります。
なお、日本書紀には「八尋和邇」も出て「八日で」とありますが、ワニの世界では、体の小さい方が大きい方よりスピードが速いのです。念のために、これも宣長の入れ智恵ですが???