私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

古事記と日本書紀

2018-07-18 12:12:41 | 日記
 事代主神の娘の蹈鞴五十鈴媛<タタライスヅヒメ>が、神武天皇の後を引き継いだ二代目の綏靖天皇の母だと
     「日本書紀」
 にはきしておりますが、古事記をいくら読んでも「タタライスヅヒメ」の名が出て来ません。神武天皇の妃としては

            “伊須気余理比売”

 と云う名前しか出て来ません。<イスケヨリヒメ>と読みます。この比売の出所は、古事記には、もなかなか複雑な経緯は説召してあり、どうも大物主神と関連があって、「神の子」だと言われております。その神の子である比売を神武天皇の妃になったのです。
 なお、この大物主神はオオクニヌシの「御霊」だとありますが、そこら辺の解釈は大変難しく複雑ですので余り深く解釈しないでおきます。
 この古事記の説明より、日本書紀の説明の方が随分とすっきりしているので、私のそれに従って書いているのです。

「媛蹈鞴五十鈴媛」という言葉らら考えられること

2018-07-17 09:18:16 | 日記
 どう読むと思いでしょうか。此の媛はオホクニの息「事代主命」の娘です。どのように繋がったのかは知れませんが、あの神武天皇の正妃になられた女性です。名前を

           “媛蹈鞴五十鈴媛”

 と云います。
 この「蹈鞴」は「タタラ」と読むのだそうです。
 「たたら」ですが、5世紀になってから、日本ではようやく「たたら」によって鉄の生産が始まったと云われております。弥生には、朝鮮半島より鉄の原料を輸入して、それからようやく鉄製品を作ったようです。その後、古墳時代には入ってからですが、我が国でも、鉄の原料となる砂鉄の発見により、直接、鉄を生産する事が出来るようになります。砂鉄から鉄を作りだすための道具、「溶鉱炉」ですが、それを「たたら」と呼んでいたのです。
 この「たたら」は、現在、出雲や吉備など中国山地に沢山その跡が残っていますから、この一帯から我が国の太古の鉄が大量に作られていた証拠です。
 日本書紀では、その鉄と関連付けたのでしょうか??神武天皇の正妃に、その出雲と関連ある事代主神の娘“媛蹈鞴五十鈴媛命”を当てておりますが、その媛の名に、敢て、「たたら」と云う名前を付けております。
 でも、神武天皇の時代には、日本社会には、「たたら」のような先進技術は、まだ、なく、未開な社会だったことは確かです。神の国だと言っても、本当は、鉄を生産することも出来ないような社会であったのです。だから、せめて、文字からだけでも、当時の日本の国は、さも文明社会の仲間入りしていたのだ、と言う事を云いたくて、そのような文明を匂わす「蹈鞴<タタラ>」を名前に冠した女性を作り上げたのでした。そのために鉄の生産と深く関わりの有る出雲出身の女性を作り上げて、天皇の妃にしたのではないかと思っております。
 それを持って、日本書紀を編集した人が、さも、日本は、当時から、このような文明社会に仲間入りしていると云う事を証明するような高度な生産手段を手中に納めて、相当高い文化的生活をしていたと言うことを天下に言いふらすために作り上げた言葉ではないかと思います。

 まあ、それだけ、当時の日本の社会では、「出雲国」が大変強い勢力を保持して「倭」と対峙していたと言う事が分かります。     

事代主神のその後は?????

2018-07-16 11:27:55 | 日記
 どうなったのかは不明なのですが。この名前が次に出てくるのは、「日本書紀」にです。それも彼の娘です。神武天皇の第三皇子が二代目の天皇です。名前を

          “神淳名川耳天皇<カム ヌナカワミミノ スメラミコト>”

 ですが、此の人の母親が事代主神の長女です。その名が、又、大変読みにくい名前になっております。どうでもいい様なことなのですがよかったら見てください!!!!

         “媛蹈鞴五十鈴媛命”

です。どう読むと思われますか。答えは明日に




青柴垣<アオフシガキ>???

2018-07-15 10:08:06 | 日記
 青柴垣がどのような役目をしたのか分かりませんが、兎に角、事代主神は出雲国から忽然と姿を消してしまいます。多分、その柴垣があの世へ入り口、門になったのではないでしょうか、そこを通ってコトシロは身を隠してしまわれたのです。

 太古の社会では、身の行く末を呪(咒)う時には「柏」などの植物を取ってきて飾ることが見られるのですが、応神天皇の妃「イワイヒメ」や衣通姫の例からも分かります。この場合は青柴です。ここ青色が、古代では、大変有難い神秘な色だと思われていたと云われますから、コトシロヌシがこの時行った神事の有りようも目に浮かぶように感じられますが。どうでしょうか。そう解釈しなかったら、この場合はな何ら説明にはならないように思われるのですが??????

青柴垣<アオフシガキ>

2018-07-14 09:53:08 | 日記
 柴は<シバ>でなくフシ>と読んでおりますが「柴の青葉」です。何のためにしたのかは不明ですが、どんどんと踏み傾けた船を「青柴垣」とみなしたと言うのですから、何か、この「青柴垣」は、神が何処かへお隠れるになる時に使う門(入り口)みたいなものではないかと、私は一人解釈しております。本当なら緑の葉の付いた柴を採ってきて作ればよかったのでしょうが、そのような余裕がなく、仕方んなく、船を傾けて、それを柴垣とみなしてそこから御自分の御身を地上から隠して黄泉の国????へと旅立たれたのでしょうかね。この地上からお隠れになったので

  誰かさんみたいに、まだまだご自分の延命のことを考えて、あれこれと画策するような神様ではなかったんです。事代主神の爪先の垢でも、誰かさんに飲ましたいですよね。オットと。これは失言です。