賑やかな繁華街を歩いていたら、彼女がショーウィンドウに映っていたサンタクロースの蝋人形を見て呟いた。
「私、サンタクロースが恐いの。」
「えっ。それは何でだい?」
「子供の頃、お父さんがお酒を飲んで家を出て行ったきり、帰って来なくなったの。その後、女の人から電話がかかって来て、父は帰らないと言ったわ。」
私たちの前を父と母と楽しげに歩いている子供がクリスマスソングを大声で歌っていた。
「まさか父に女の人がいたなんて思いもよらなかったわ。母の気持ちを考えるといてもたってもいられなかった。」
「そっか。そんな事があったんだね。僕もあんまりクリスマスという日は好きじゃないんだ。だけど、君と出会ってこうやって一緒にいられる事が奇跡だと思うんだよ。そう考えたら、悪くないかなって。」彼氏が手をギュっと握った。
「それもそうだね。」彼女が握り返し、笑顔で店のサンタクロースにバイバイと手を振った。
遠くでは、ネットカフェの看板を首からぶら下げたサンタのおじさんが鈴を鳴らしながら「メリークリスマス。」と甲高い声で叫んでいた。
今日は、二人にとってかけがえのない日となった。
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「私、サンタクロースが恐いの。」
「えっ。それは何でだい?」
「子供の頃、お父さんがお酒を飲んで家を出て行ったきり、帰って来なくなったの。その後、女の人から電話がかかって来て、父は帰らないと言ったわ。」
私たちの前を父と母と楽しげに歩いている子供がクリスマスソングを大声で歌っていた。
「まさか父に女の人がいたなんて思いもよらなかったわ。母の気持ちを考えるといてもたってもいられなかった。」
「そっか。そんな事があったんだね。僕もあんまりクリスマスという日は好きじゃないんだ。だけど、君と出会ってこうやって一緒にいられる事が奇跡だと思うんだよ。そう考えたら、悪くないかなって。」彼氏が手をギュっと握った。
「それもそうだね。」彼女が握り返し、笑顔で店のサンタクロースにバイバイと手を振った。
遠くでは、ネットカフェの看板を首からぶら下げたサンタのおじさんが鈴を鳴らしながら「メリークリスマス。」と甲高い声で叫んでいた。
今日は、二人にとってかけがえのない日となった。
クリスマスは毎年、何かがおこりそうで期待しちゃうんですよね~っ。
そんな私は20代です(笑)
20代なら一緒じゃありませんか。
それではお茶でも飲みに行きましょう。
クリスマスイブに…。