いつものように郵便局の前で待ち合わせをしていると、彼女が来た。
彼女が現れると雲行きが悪くなり、必ず雨が降る。今も晴れていたのだが、来た途端に小雨が降ってきた。梅雨前線にとりつかれているに違いない。
彼女は、そのせいで傘を常に持っている。彼女にとっては秘術品だ。
今日は、虹色の傘を広げて悲しそうに笑った。
「今日晴れだと天気予報で言ってたんだけどね。」
「ま、しょ~がないんじゃないかな。」
「どうせ私の事、雨女だと思っているんでしょ。」
「そんな事ないよ。」
「嘘つき。」
「きっと君にも問題があると思うんだよね。雨の事、そんなに嫌わないでさ。好きになったらどうかな。」
「そんな事言っても、子供の頃は遠足に行くのも雨だったし、旅行は必ず雨になるし、嫌になるわよ。子供の頃から雨女って言われ続けて来たんだよ。今さら雨を好きになれって言う方が無理だと思う。」
「考え方次第だよ。だって、雨が降らないと作物も作れないし、虹だってでないし、雨には情景が美しく見えるもんだよ。」
「そうかな。」郵便局を少し行った所で、黄色の傘を広げた小学生の男の子が長靴をはいて、水溜まりで無邪気に遊んでいた。
それを見た彼女が「そうかもね。」と言って、虹色の傘を投げ捨て、両手を広げ雨に打たれていた。
僕はその姿を見てとても美しいと思った。
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彼女が現れると雲行きが悪くなり、必ず雨が降る。今も晴れていたのだが、来た途端に小雨が降ってきた。梅雨前線にとりつかれているに違いない。
彼女は、そのせいで傘を常に持っている。彼女にとっては秘術品だ。
今日は、虹色の傘を広げて悲しそうに笑った。
「今日晴れだと天気予報で言ってたんだけどね。」
「ま、しょ~がないんじゃないかな。」
「どうせ私の事、雨女だと思っているんでしょ。」
「そんな事ないよ。」
「嘘つき。」
「きっと君にも問題があると思うんだよね。雨の事、そんなに嫌わないでさ。好きになったらどうかな。」
「そんな事言っても、子供の頃は遠足に行くのも雨だったし、旅行は必ず雨になるし、嫌になるわよ。子供の頃から雨女って言われ続けて来たんだよ。今さら雨を好きになれって言う方が無理だと思う。」
「考え方次第だよ。だって、雨が降らないと作物も作れないし、虹だってでないし、雨には情景が美しく見えるもんだよ。」
「そうかな。」郵便局を少し行った所で、黄色の傘を広げた小学生の男の子が長靴をはいて、水溜まりで無邪気に遊んでいた。
それを見た彼女が「そうかもね。」と言って、虹色の傘を投げ捨て、両手を広げ雨に打たれていた。
僕はその姿を見てとても美しいと思った。
うっとりです(*^_^*)
今日のは色鮮やかな
虹色に黄色に・・・
メアリーポピンズの向こうをはるような
パラソルが空に街に舞う姿が生き生きと。
あぁミュージカルに仕立てたい♪
今度タッグ組んで芝居にしたいです
素敵に季節を吸い込んだスキンにも拍手!!
惚れてます!!あなたの作品に・・・
・・・ぽゆ子でした♪
だけど梅雨は好きになれないのは私だけでしょうか。