MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「本陣殺人事件 」

2006-11-28 02:01:28 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
70年代に訪れた横溝正史ブームの先駆け的な作品で、後に東宝が角川とのタイアップで「犬神家の一族」が公開され、以後各社とも金田一耕介シリーズの横溝作品を映画化もしくはTV化するようになる。
その中でもっとも横溝文学の原作の持つ純和風的なおどろおどろしい雰囲気が感じられるのは現代に設定を置きかえられたこの作品だと思う。
原作では戦時中の話を現代に置き換えた事から金田一耕介は袴姿でなくGパンを履いたヒッピー風で登場し、しかも演ずるのが中尾彬!
今のこの時代にこの作品の話題が出るとき真っ先に注目されるのが中尾金田一である
ま、今の中尾彬からすれば想像するだけで珍金田一像が出てきそうだが、中々これがうまくハマッテます
姿は現代風(ついでに顔も厳ついが)だが、どことなく優しさを感じるキャラでいいですね
芸達者揃いの中でインパクトが強いのは鈴子を演じた高沢順子
少々おつむの弱い少女(少女に見えへんけど・・・)を演じてますが一番存在感を感じさす熱演です
旧家のボンボン賢蔵を演ずる田村高廣は妙に関西弁が下手なのが気になる(京都出身だからうまいはずだが)のと純潔(と思われてた)な新妻役の当時新人の水原ゆう紀のいかにもエロそうな顔が印象的。
そして何よりこの作品の好きなところは物語の持つ暗~い雰囲気に水車の音や琴の音色が巧みに使われ、古い日本家屋の持つ不気味なムードを醸し出していて、まるで怪談映画のタッチなとこ(白無垢姿の克子が家に足を踏み入れたときのジャ~ンと言う音響など)大ヒットした市川昆のシリーズの明るいタッチとは対照的で横溝作品はやはりこうあるべきと再確認
トコロで不気味な主題歌は誰歌ってんねやろ?
気になります(音楽は大林宣彦とは知らなんだ)



★★★★




「女必殺拳 」

2006-11-28 01:59:43 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
志保美悦子主演の東映痛快アクション
当時ブルースリーのヒットで空手映画ブームが起き、それに便乗した作品だけあって、どことなく「燃えよドラゴン」の雰囲気が感じられる
悪党の天津敏率いる怪しげな面々・・・南半球空手王者、日本元流棒術にトンファンの使い手にヌンチャクに女ムエタイ軍団のアマゾネス7!
とにかく妖しげな刺客が悦チャンを襲い、そしてあえなくシバキ倒される!
ラストの鉄の爪=天津VS悦ちゃんの一騎打ちはまんま「燃えドラ」のハンVSリー
しかし見所は何といっても山本昌平の爆笑悶絶必死の死に様・・・この場面だけでもレンタル料の元が取れる!?涙流して笑え!



★★★★

「新座頭市 破れ!唐人剣」

2006-11-28 01:57:38 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
何といっても香港映画のスーパースター ジミーウォングと勝新太郎の共演が一番の見所
お約束(?)の片腕の剣士として登場し、盲目の居合い抜きの達人=座頭市との対決がクライマックス
しかし二人が対決する理由にやや無理があるような気もしないでもない
それまではお互いにそれぞれ見せ場のシーンが用意されていてサービスよし!?
でもやはり殺陣はスピーディで迫力ありますな
一瞬の居合い抜きの早業で悪人どもを切り捨てる場面はいつも爽快!
また、中国語で喋るジミーに対しトンチンカンな日本語で答える勝新は笑わす



★★★



「盲獣 」

2006-11-28 01:55:19 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
江戸川乱歩原作の今でいうサイコもの
女を拉致し、人間の目や鼻、乳房の彫刻が立ち並ぶアトリエで監禁し自分の彫刻のモデルになってくれと懇願する盲獣=船越と彼をとことん毛嫌いする緑との異様なオブジェのアトリエで繰り広げられる攻防戦は別世界の物語のようです
脱出、監禁を繰り返すうちに二人の関係がだんだん密接になっていく・・・
このへんからの異常な展開はまさに乱歩の世界かな
やがて女までも視力を失い、盲目同士の快楽の世界へと落ちていき、やがて究極の快楽を求めだす・・・それは・・・?
う~ん・・・好きですこんな映画



★★★★



「盲獣VS一寸法師 」

2006-11-28 01:53:51 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
レビューの女王が忽然と姿を消し、同じ頃小説家の小林は女の片腕を抱えた小さな男を見つけ後を追う・・・これを皮切りに不可思議な事件が次々と起こる

江戸川乱歩の原作「盲獣」「一寸法師」を題材にしたオリジナルストーリーだが、そこはキング・オブ・カルト石井輝男だけあってエロとグロが融合した変態映画に仕上がっております
ビデオ映像の中で繰り広げられる変態絵巻
裸、オカマ、人食い、ゲロ、フリークスetc・・・刺激的な映像はどこなく、普通の映画に比べ居心地の悪い感覚がある
それは雰囲気がアダルトビデオのHのないドラマ場面を見てるような感覚と、普通の俳優が出てこず、台詞も後で録音してる(?)ような感覚がそう感じさせてるのかも?



★★★

「食人族」

2006-11-28 01:49:57 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
ドキュメンタリー調で展開していく偽ドキュメンタリー映画ですが、当時はホンモノの記録映像として公開されただけにセンセーショナルな話題でした。
撮影隊の一行が遭遇する様々な出来事はまるで「水曜スペシャル~川口浩探検隊シリーズ」な展開(今は藤岡弘か・・・)でよく見ればキッチリとカット割などの編集がされており完全な劇映画。
原住民の女はどう見ても白人に泥を塗ってるだけだし、人肉食いの場面はちゃっちい出来だし、今見れば衝撃でも何でもないです。
肛門かろ口にかけて棒で串刺しにされた女の死体は自転車のサドルにエキストラを座らせ口に短い棒をくわえさせて撮影したと監督がばらしてるしね
ただ、亀を解体したり、動物を生きたまま食べたりする場面は本物で、結局それが一番ショッキングだったと言う困った映画



★★