MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.069 「かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート」 (2006年 香港 94分 シネスコ)

2007-07-13 00:43:10 | 2007年劇場鑑賞
監督 ウィルソン・イップ
出演 ドニー・イェン
    ニコラス・ツェー
    ショーン・ユー



今週は映画を見に行く時間がないので諦めていたけど、休日に予定していた仕事が無くなり、朝に時間が出来たので何か時間的に合う作品を新聞の映画欄で色々探していたら、近隣の新世界の国際劇場でロードショーでは見逃していた「かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート」と言う香港のアクション映画を発見!
時間見たら後20分で始まるではないか・・・慌てて出かけました。

朝の新世界はまだ人もまばらでパチンコ店の開店を待つおっちゃんやおばちゃんがチラホラ目立ちます。
通天閣のすぐふもとにある新世界国際劇場に上映2分前に到着!
足早に館内に入ると朝の1回目と言うこともあり、人もまばらでいつもより空気はまだ汚染されてない(日中ここへ来るとタバコの煙と異臭で喉がおかしくなるんです)
席につくや否や上映が始まったけど・・・気持ち音声が小さいような気が・・・ 
字幕でセリフが出るから良い物の、これ字幕の無い邦画なら何を言うてるか判りにくいね~(途中から治ったけど)

(あらすじ)

タイガー(ニコラス・ツェー)は、孤児たちが集まる道場龍虎門“ドラゴン・タイガー・ゲート”で育つ。
ある日、彼は食事中のレストランで秘密結社“江湖”の連中といざこざを起こす。
中でも一番の使い手ドラゴン(ドニー・イェン)の強さに歯も立たなかったタイガーだが、実は、彼こそが長年探し続けていた生き別れた兄だった。

あちらでは有名なコミックの映画化らしいけど、たしかに妙に長髪なドニ-や、怪人のような敵キャラなど漫画っぽいですね。
しかしこの映画を見て思ったのは、やはりこう言う映画は香港映画でないと作れないなぁ~て言うことでした。
日本では韓国映画に結構差を付けられた感じのする香港映画ですが、こう言うカンフー映画はまさに真骨頂ですね。
そう言うことを改めて認識させてくれるほど面白かったですね。

冒頭のレストランでの大乱闘などは「キル・ビル」での青葉屋の場面を連想しそうだが、戦う人数などはこちらの方が遥かに上!
この狭い限られた室内であれだけの大人数が乱闘を繰り広げる殺陣の素晴らしの何の・・・決めのポーズもバッチリで、くさいけどカッコいいんですね。(笑ってしまうほど)

また単にアクションの凄さだけでなく、そのアクションを引き出す様なカメラワークや構図なども工夫されていて、実に良く出来てると思いました。
例えばボスが夜のグランドで襲撃され、そのボスが倒れてる部分だけにグラウンドの照明がスポットライトのように当たり、画面の端から暗闇の中をドニ-が全速力で駆け寄ってくる時の砂の舞い上がりが暗闇の中でパッ、パッと白く光るシーンの暗闇との対比の美しさや、日本料理店でのこれまた大乱闘のシーンでの天井からの俯瞰の映像はニコラスと敵の集団の数の差を明確に表して、如何にニコラス一人で大勢と戦ってるかと言うのがよく判りました。

世話になったボスや師匠が殺されて復讐を誓う男3人が敵地に殴りこみをかけるのがクライマックスだが、ここまでの展開が全て予想通りに進んで行くのがいいですね~ 
ホント実に判りやすい展開の映画です。
しかしワイヤーやCGを使いながらもニコラスは廻し蹴りを連続で繰り返したり、ショーンはヌンチャクを縦横無尽にブン回す!
ドニ-指導による若手2人のキレのいいアクションが、中途半端な格闘映画とが違う本気度が感じられます。

とにかく香港映画ここにアリ!と思わせる香港映画ならではの気迫を感じさせられます。
この映画といい春先に見た「DOA」といい今年は格闘映画はハズレてないですね~



★★★★ 2007.7.12(木) 新世界国際劇場 9:40 8列目中央