監督 若松節朗
出演 渡辺謙
三浦友和
松雪泰子
この秋に公開された邦画の中でも最大の話題作がこの「沈まぬ太陽」です。
3時間25分と言う長い上映時間でしかも最近のでは珍しい10分間のインターミッション(休憩)が途中に入ると言う事で話題にもなってます。
遅ればせながらの鑑賞ですが、さすがに大分公開から日にち経ってるので観客は4人でした・・・
(あらすじ)
国民航空の労働組合委員長・恩地(渡辺謙)は職場環境の改善に奔走した結果、海外勤務を命じられてしまう。
10年におよぶ孤独な生活に耐え、本社復帰を果たすもジャンボ機墜落事故が起き、救援隊として現地に行った彼はさまざまな悲劇を目の当たりにする。
そして、組織の建て直しを図るべく就任した国見新会長(石坂浩二)のもとで、恩地は会社の腐敗と闘うが…
堂々たる骨太な日本映画を見た・・・ていう印象です。
尻ごみしそうな長尺な上映時間だが、まったく時間の長さを気にせず見れます。
ストーリーのテンポもいいし、何より無駄に長いのではなくそれだけ必要な長さがだからだと思います。
渡辺謙を筆頭に三浦友和や松雪泰子、香川照之、木村多江と言った最近の人気俳優に石坂浩二、宇津井健、加藤剛、小林稔侍・・・と言ったベテランなどの豪華な俳優たちが適材適所の役をこなし、作品全体を締まったものにしています。
また主人公の恩地の妻を演じる鈴木京香が恒に控え目ながら夫を支える妻の役を好演していましたね。
控え目な役からかどうかわからないが、あまり目立った鈴木京香のアップが無かったような気もする・・・
国民航空と言う事になってるが実在する日本航空であることは明らかですね。
墜落事故も御巣鷹山だし・・・この墜落事故を冒頭に持ってくるのは衝撃的です。
この事故をきっかけに日航という会社のずさんな組織としての体制が露わになっていくのだが、現在の日航が何故あんなに事になってしまったのか?と言うのが分かるような気が何となくしてしまいます。
政治との影の癒着などはまさにフィクションでありながらノンフィクションのドラマを見てるような真実味があり、まさに世相と合わせてタイムリーな1本ではないでしょうか?
この作品で中心となる恩地と行天の2人の男・・・共に会社の為に労働組合として上層部に何かと改善を求めて戦った2人なんだが、ある事がきっかけで同じ会社で居ながら全く正反対の道を歩むことになる。
一見、三浦友和演じる行天が悪役的な扱いに見えるのだが恩地同様、会社の為を思い彼なりに働いている・・・その行為についての良し悪しは別にして・・・恩地と行天のキャラが正反対にどんどんなっていく所を渡辺謙と三浦友和が気合いの入った熱演で見せてくれます。
10年にも及ぶ不当な海外勤務で会社に振り回されながらも気骨溢れる生き様と、会社の為に捧げる恩地のその精神はなかなか実際に真似出来るものではないけど、こんな人たちが高度成長の日本を支えて来たんだろうね~
そしてまたこれからも変わらずその生き様を続けていく姿をサバンナに沈む太陽に向かって走って行く恩地に見た気がした・・・沈まぬ太陽とはまさに彼自身の事かも知れない・・・
☆☆☆☆ 2009.12.3(木) 布施ラインシネマ10 シネマ4 18:30 G-10
出演 渡辺謙
三浦友和
松雪泰子
この秋に公開された邦画の中でも最大の話題作がこの「沈まぬ太陽」です。
3時間25分と言う長い上映時間でしかも最近のでは珍しい10分間のインターミッション(休憩)が途中に入ると言う事で話題にもなってます。
遅ればせながらの鑑賞ですが、さすがに大分公開から日にち経ってるので観客は4人でした・・・
(あらすじ)
国民航空の労働組合委員長・恩地(渡辺謙)は職場環境の改善に奔走した結果、海外勤務を命じられてしまう。
10年におよぶ孤独な生活に耐え、本社復帰を果たすもジャンボ機墜落事故が起き、救援隊として現地に行った彼はさまざまな悲劇を目の当たりにする。
そして、組織の建て直しを図るべく就任した国見新会長(石坂浩二)のもとで、恩地は会社の腐敗と闘うが…
堂々たる骨太な日本映画を見た・・・ていう印象です。
尻ごみしそうな長尺な上映時間だが、まったく時間の長さを気にせず見れます。
ストーリーのテンポもいいし、何より無駄に長いのではなくそれだけ必要な長さがだからだと思います。
渡辺謙を筆頭に三浦友和や松雪泰子、香川照之、木村多江と言った最近の人気俳優に石坂浩二、宇津井健、加藤剛、小林稔侍・・・と言ったベテランなどの豪華な俳優たちが適材適所の役をこなし、作品全体を締まったものにしています。
また主人公の恩地の妻を演じる鈴木京香が恒に控え目ながら夫を支える妻の役を好演していましたね。
控え目な役からかどうかわからないが、あまり目立った鈴木京香のアップが無かったような気もする・・・
国民航空と言う事になってるが実在する日本航空であることは明らかですね。
墜落事故も御巣鷹山だし・・・この墜落事故を冒頭に持ってくるのは衝撃的です。
この事故をきっかけに日航という会社のずさんな組織としての体制が露わになっていくのだが、現在の日航が何故あんなに事になってしまったのか?と言うのが分かるような気が何となくしてしまいます。
政治との影の癒着などはまさにフィクションでありながらノンフィクションのドラマを見てるような真実味があり、まさに世相と合わせてタイムリーな1本ではないでしょうか?
この作品で中心となる恩地と行天の2人の男・・・共に会社の為に労働組合として上層部に何かと改善を求めて戦った2人なんだが、ある事がきっかけで同じ会社で居ながら全く正反対の道を歩むことになる。
一見、三浦友和演じる行天が悪役的な扱いに見えるのだが恩地同様、会社の為を思い彼なりに働いている・・・その行為についての良し悪しは別にして・・・恩地と行天のキャラが正反対にどんどんなっていく所を渡辺謙と三浦友和が気合いの入った熱演で見せてくれます。
10年にも及ぶ不当な海外勤務で会社に振り回されながらも気骨溢れる生き様と、会社の為に捧げる恩地のその精神はなかなか実際に真似出来るものではないけど、こんな人たちが高度成長の日本を支えて来たんだろうね~
そしてまたこれからも変わらずその生き様を続けていく姿をサバンナに沈む太陽に向かって走って行く恩地に見た気がした・・・沈まぬ太陽とはまさに彼自身の事かも知れない・・・
☆☆☆☆ 2009.12.3(木) 布施ラインシネマ10 シネマ4 18:30 G-10