MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.052 「サバイバル・オブ・ザ・デッド」(2009年 90分 シネスコ)

2010-06-28 00:00:57 | 2010年劇場鑑賞
監督 ジョージ・A・ロメロ
出演 アラン・ヴァン・スプラング
   ケネス・ウェルシュ
   キャスリーン・マンロー



本日二本目となる作品はジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画の最新作。
二年前もここで上映された「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」の続編で、いわばロメロゾンビのニューシリーズと言った感じです
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」「ゾンビ」「死霊のえじき」「ランド・オブ・ザ・デッド」と続くゾンビサーガのシリーズとは違う新たなサーガになって行くのでしょうか・・・

(あらすじ)

突如よみがえった死者が人々を襲い地獄と化した世界、元州兵のサージ(アラン・ヴァン・スプラング)率いる一行は、安全な場所を求めさまよっていた。
ある時、死者がよみがえることのない安全な島があるという情報を得た彼らは、疑いつつもかすかな望みをかけてその島へ向かうことに。
しかし、何とかたどり着いた彼らを待ち受けていたものは…



前作「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」は流行りの主観映像を中心としたややロメロゾンビ映画としては異色な感じだったが、今回はロメロ映画らしいゾンビ映画でした。
ま、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」から始まる全4作の旧シリーズよりかは今回もやや地味な印象ですが、元祖ゾンビ映画監督の最新作としてはまずまずだったと思います。

島という隔離された条件で対立する人間(2人の老人がリーダー)とゾンビという関係の図式の中よそ者として州兵が率いる一行が入ってくる。
サバイバルなのが人間同士だったり、またはゾンビと人間の対決だったりするんですがクライマックスは人間同士の争いにゾンビが加わるという阿鼻叫喚な場面が連続します。
家畜のように隔離されてたゾンビが柵から出てくるシーンは「死霊のえじき」のクライマックスを彷彿させるが、ゾンビの数がやや少ないか・・・
しかしこの辺のシーンはロメロ映画らしいところですね。



どことなく西部劇テイストな作品でラストの銃撃戦なんかモロに西部劇してます。
ロメロ監督自ら「大いなる西部」をモチーフにしてると言ってるだけの事はありますね。
「大いなる西部」同様対立する老人が出てきますが、これがゾンビを駆除する派とゾンビを生かせて家畜のように飼いならす派との対立。
「死霊のえじき」でもゾンビを巡ってゾンビを研究して調べる科学者と軍部が対立する図式が描かれてたけど、今回はゾンビに人間以外の動物を襲わせる事により、人間への被害を減らそうとする。

なるほどもっともな発想ですが、これが次回作への布石になるのかな?
でもゾンビが少しづつ人間に近付くとコメディ見たいになりそうで、なんかありがたくないな」~
そうそうロメロゾンビらしくノロノロ歩くゾンビはやはり疾走系より味があって好きです。
それと馬にまたがってエンドレスに走ってる女のゾンビの哀れな姿は不気味でナイスです!



★★★ 2010.6.24(木) 敷島シネポップ2 19:30 D-15