まさにブルース・リーのワンマン映画と言うべき作品で、それだけにブルース・リーのええとこが全編溢れかえっております
公開時に梅田グランドでこの映画を見た時はオープニングに洋画でありながら日本語で「最後のブルース・リー ドラコンへの道」と出たのは子供心に不思議だったのを覚えています
何と言ってもインパクトあったのはダブルヌンチャク!
ヌンチャクがブームになってた当時まるでブームに乗っかるようにヌンチャク二本振り回すと言う技は偶然とはいえ実にタイムリーでした
どこか頼りない主人公タンロンが悪党相手に初めてドラゴン殺法を見せるシーンの爽快感!
それまでにバカにしていた仲間でさえ目を見張る凄技に大いにカタルシスを感じる訳であります
チャック・ノリスとのクライマックスのコロシアムの決闘は正義と悪の対決では無く格闘家同士の武道精神溢れる試合として昇華していく
ローマ市内をノラ・ミャオと行く観光案内見たいなシーンもあったりして(笑)
今までリーの映画とは雰囲気も周りの風景も違うのも特長です
ラストに颯爽と去って行く後ろ姿も、これが最後のブルース・リー主演作の公開と言う意味ではまさにさらばドラゴン!と言いたくなるような寂しさを感じさせてくれます
「死亡遊戯」が未完に終わった事でこの作品はブルース・リーのやりたい事が詰まった集大成のような作品ですね