MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.123 「ビッグ・バグズ・パニック」 (2009年 91分 ビスタ)

2009-12-13 00:11:39 | 2009年劇場鑑賞
監督 カイル・ランキン
出演 クリス・マークエット
   ブルック・ネヴィン
   レイ・ワイズ



おなじくなんばパークスシネマでの鑑賞となったのがこの作品。
何度もこのシネコンには足を運んでるが入ったスクリーンが初のプレミアスクリーンと言われるシネマ9。
まるで特別室のようなチョイとリッチな自動ドアに入ると小奇麗なソファなどがありましたが、すでに本編上映直前のためゆっくり見学してる暇はありません。
館内のイスも他のシアターより全然広くゆったりしてます。
しかしこんなリッチな状況で見るのが天六ユウラクザで上映してもおかしくないB級パニック映画とは・・・

(あらすじ)

クーパー(クリス・マークエット)はようやく父親のコネで就職したものの、あまりに勤務態度が悪くて解雇通告を受ける。
だが、その瞬間にひどい耳鳴りがして意識を失い、目を覚ますと全身が繭のようなものに覆われていた。
なんとか自力でそこから脱出し、状況が飲み込めないまま放心している彼を突然襲ったのは、巨大化した昆虫だった。



パンフも無ければチラシも置いてなかったこの映画。
でもB級パニック映画らしい安っぽさの中にもなかなか良く出来た巨大昆虫軍団の特撮が目を引く。
活躍する主人公がイケメンヒーローでなく下膨れ顔で冴えないボンクラ野郎ってのもいいですね。
とりあえず生き残った数人を連れて昆虫軍団の攻撃を交わしながら町から町からへと逃げるんだが、最後までこのグループが全然まとまりがないね・・・

出来れば色んな種類の昆虫を出して欲しかったな~
出てくるのが巨大クワガタ見たいなんだけってのが残念な気もする。
でもこいつらが上空を群れで飛んでる場面はまるで戦場でのヘリコプターの編隊と似てますね。
しかもこいつに刺されると、やがて体から昆虫の足が無数生えてきて、まさに「遊星からの物体X」のような怪物に変身してしまう。
バカ映画なりに結構見どころ多いのです。



後半は主人公の軍人上がりのオヤジも加わって昆虫のアジト(巣)の中にダイナマイトを持ちこんで捨て身の作戦にでるが、この洞窟のような巣なかでのシーンは「エイリアン2」を相当安っぽくした感じの場面になってます。
しかもキッチリと巨大なクイーンも登場します。

そして何よりも何故こんな状況になったのか?という説明もヒントも一切なし!
万が一当たった時の為に続編を作りやすくしたエンディングもあざとさ満点(笑)



☆☆☆ 2009.12.10(木) なんばパークスシネマ シアター9 20:25 B-5

No.122 「イングロリアス・バスターズ」 (2009年 152分 シネスコ)

2009-12-12 00:28:47 | 2009年劇場鑑賞
監督 クエンティン・タランティーノ
出演 ブラッド・ピット
   メラニー・ロラン  
   ダイアン・クルーガー



公開から2週間ほど経ってしまったが、いよいよこの秋の期待作を鑑賞です。
なんばパークスシネマはロビーこそ人出が多いように見えるけど、いざ館内に入ると平日の夕方ってこともあるのかしてガラガラです。
このタランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」数えれる程度・・・

(あらすじ)

1941年、ナチス占領下のフランスの田舎町で、家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナ(メラニー・ロラン)はランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)の追跡を逃れる。
一方、“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれるレイン中尉(ブラッド・ピット)率いる連合軍の極秘部隊は、次々とナチス兵を血祭りにあげていた。
やがて彼らはパリでの作戦を実行に移す。



この映画は公開初日から4日間は面白くなかったら全額返金してくれるという画期的なシステムを導入していました。
ま、宣伝効果も狙ったんでしょうが、この作品を見終わった感想は凄く面白かった・・・でも返金してくれと思った人も少なく無いのでは?と言う感じかな~
タランティーノ作品は毎回の事だが好き嫌いが分かれると思います。
この作品も好みがわかれそう・・・

ブラピ率いる個性的なならず者集団“バスターズ”が悪事を働くナチを相手に胸のすくような活躍を・・・と期待するとチョイ期待ハズレかもね?
まず派手な戦闘シーンなんてほとんど皆無で、あるのはバスターズたちがナチの兵士の頭の皮を剥いだり、バットでボコボコに撲殺!(それをやるのが拷問ホラー「ホステル」の監督!)さらにはナチの股間に弾丸を撃ち込みまくる・・・と言ったバイオレンス描写ばかり。
「キルビル」で派手な人体損壊のオンパレードを見せてくれたタランティーノの本領発揮ゆえの賛否両論かも?

冒頭に流れるジョン・ウェイン主演の名作「アラモ」のテーマ曲から始まり、やがてフランスの田舎風景が映し出され、ナチスのジープがある家にやってくる・・・この辺の描写はタランティーノが好きなマカロニウェスタン調です。
このシーンで「エリーゼの為に」をモチーフにした音楽が流れるが、どこかで聞いたな~と思えば最近ケーブルテレビで見たリー・バン・クリーフ主演の「復讐のガンマン」の曲だった・・・以後マカロニウェスタンのサントラの曲が頻繁に流れるが、正直場面にあってないのもあるが、そこはタランティーノの強引なまでのこだわりを感じます。



ナチスに家族を殺された娘の復讐劇とバスターズたちのナチス大量虐殺とも言うべき極秘作戦が同時進行で描かれるが、不思議とクロスオーバーすることなく別々の人物たちがナチスという共通の標的に向かってクライマックスへ向かっていく2つのストーリーの映画と言った趣向。
特にバスターズ側はアクションよりも会話のシーンも多く、特に地下の居酒屋でナチスに変装したバスターズとナチスの兵士&将校とのやりとりは結構時間が割かれていてこのシーンを楽しめるか、または退屈と取るかはタランティーノ映画を楽しめるかどうかの踏み絵のようなシーンです。
また意外とスカッと爽快!って感じは感じなかったな~でも面白かったよ。

またランダ大佐を演じるクリストフ・ヴァルツの悪党ぶりは特筆もの!
彼の起用だけでもこの映画は成功してようなものですね。



☆☆☆☆ 2009.12.10(木) なんばパークスシネマ シアター1 16:55 B-6

グルメスポットvol .23 「レストラン さかむら」 (ビストロ)

2009-12-09 00:00:42 | グルメ

庶民的な町の阿倍野は美章園駅周辺に出来たちょっとお洒落なビストロ(厳密には東住吉区)
一品料理を中心にした欧風料理がこの地域に今までなかった新風を起こした・・・と言いたいが場所柄あまり目立たないのと、庶民的な定食が似合う町だけに現時点ではやや浮いた存在なのが残念!




↑上の鴨肉のローストをはじめ、肉料理に魚料理とメニューは豊富

最近はコースが選べる1000円の昼のランチも始め、手軽に美味しい料理が食べれるようになってます。
全体的にサッパリした味付けでどの料理も食べやすい。
オーナーシェフ自ら切り盛りする店内はこじんまりした中にも洒落た雰囲気を感じるし、使われる食器にもこだわりがありそう。


↑スープが入ってる皿の真中に対してやけに広い皿のふち・・・庶民には理解出来ないアンバランスさ

クリーミーなスープや、サービスで付いてるパンは外はカリカリで中はもっちりした歯ごたえで中々のおススメです。

大阪市東住吉区桑津5-1-3 06-6719-8580 日曜定休

昼 11:30~16:00
夜 17:30~23:00

No.121 「沈まぬ太陽」 (2009年 205分 ビスタ)

2009-12-07 00:17:43 | 2009年劇場鑑賞
監督 若松節朗
出演 渡辺謙
   三浦友和
   松雪泰子



この秋に公開された邦画の中でも最大の話題作がこの「沈まぬ太陽」です。
3時間25分と言う長い上映時間でしかも最近のでは珍しい10分間のインターミッション(休憩)が途中に入ると言う事で話題にもなってます。
遅ればせながらの鑑賞ですが、さすがに大分公開から日にち経ってるので観客は4人でした・・・

(あらすじ)

国民航空の労働組合委員長・恩地(渡辺謙)は職場環境の改善に奔走した結果、海外勤務を命じられてしまう。
10年におよぶ孤独な生活に耐え、本社復帰を果たすもジャンボ機墜落事故が起き、救援隊として現地に行った彼はさまざまな悲劇を目の当たりにする。
そして、組織の建て直しを図るべく就任した国見新会長(石坂浩二)のもとで、恩地は会社の腐敗と闘うが…



堂々たる骨太な日本映画を見た・・・ていう印象です。
尻ごみしそうな長尺な上映時間だが、まったく時間の長さを気にせず見れます。
ストーリーのテンポもいいし、何より無駄に長いのではなくそれだけ必要な長さがだからだと思います。
渡辺謙を筆頭に三浦友和や松雪泰子、香川照之、木村多江と言った最近の人気俳優に石坂浩二、宇津井健、加藤剛、小林稔侍・・・と言ったベテランなどの豪華な俳優たちが適材適所の役をこなし、作品全体を締まったものにしています。
また主人公の恩地の妻を演じる鈴木京香が恒に控え目ながら夫を支える妻の役を好演していましたね。
控え目な役からかどうかわからないが、あまり目立った鈴木京香のアップが無かったような気もする・・・

国民航空と言う事になってるが実在する日本航空であることは明らかですね。
墜落事故も御巣鷹山だし・・・この墜落事故を冒頭に持ってくるのは衝撃的です。
この事故をきっかけに日航という会社のずさんな組織としての体制が露わになっていくのだが、現在の日航が何故あんなに事になってしまったのか?と言うのが分かるような気が何となくしてしまいます。
政治との影の癒着などはまさにフィクションでありながらノンフィクションのドラマを見てるような真実味があり、まさに世相と合わせてタイムリーな1本ではないでしょうか?



この作品で中心となる恩地と行天の2人の男・・・共に会社の為に労働組合として上層部に何かと改善を求めて戦った2人なんだが、ある事がきっかけで同じ会社で居ながら全く正反対の道を歩むことになる。
一見、三浦友和演じる行天が悪役的な扱いに見えるのだが恩地同様、会社の為を思い彼なりに働いている・・・その行為についての良し悪しは別にして・・・恩地と行天のキャラが正反対にどんどんなっていく所を渡辺謙と三浦友和が気合いの入った熱演で見せてくれます。

10年にも及ぶ不当な海外勤務で会社に振り回されながらも気骨溢れる生き様と、会社の為に捧げる恩地のその精神はなかなか実際に真似出来るものではないけど、こんな人たちが高度成長の日本を支えて来たんだろうね~
そしてまたこれからも変わらずその生き様を続けていく姿をサバンナに沈む太陽に向かって走って行く恩地に見た気がした・・・沈まぬ太陽とはまさに彼自身の事かも知れない・・・



☆☆☆☆ 2009.12.3(木) 布施ラインシネマ10 シネマ4 18:30 G-10

No.120 「理想の彼氏」 (2009年 95分 シネスコ)

2009-12-05 00:46:38 | 2009年劇場鑑賞
監督 バート・フレインドリッチ
出演 キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
   ジャスティン・バーサ  
   リン・ウィットフィールド



久しぶりに布施ラインシネマ10での鑑賞です。
夏と年末の恒例の会員特典である1000円鑑賞券が2枚送られてきたので早速それを使っての鑑賞です。
平日の夕方とはいえ観客は私を除いて1名だけ・・・寂しいね~

(あらすじ)

夫が長年にわたって浮気をしていたと知り、荷物をまとめてニューヨークにやって来たサンディ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)。
スポーツ・ジャーナリストになる夢を再び追うことにした彼女は、引っ越し先のアパートの下にあるカフェで働く青年アラム(ジャスティン・バーサ)と知り合い、ひょんなことからベビーシッターを頼むことに・・・



久々のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演のラブコメですが、思えばあまり彼女映画ではこういうラブコメってあまりないですね。
しかも15歳ほど年下の青年との恋愛を描いた作品・・・2人の子供を抱えて奮闘するシングルマザー役って私のイメージからすると、彼女にしては異色な役に思えるんだが、さすがに年齢的なこともあってか結構合ってますね。
その相手役のアラムを演じるジャスティン・バーサのお人よしなキャラもピッタリで、息の合った芝居を見せてくれます。

またそんな2人にそれぞれ何かと知恵を付ける友人が居るのはこういう映画ではお約束ですね~主人公2人とは得てして正反対のキャラだったりする・・・
サンディの2人の子供の可愛いげ(?)のある下品さも笑わせてくれます(特に女の子の方)

年齢差に関係なく2人の関係が上手く続くがある事がキッカケで思わぬ展開になる・・・このへんは年下の男性と付き合う女性側から見ての難しさというのが出ていたと思います。
でもこの映画は見終わって爽やかな後味の良さが残る映画でもありますね~
また同世代の女性が見るとそれぞれ見方がいろいろあったりするのかも知れませんね。



映画終わってから知ったけどアラムの父親を演じてたのはアート・ガーファンクル・・・名曲サウンド・オブ・サイレンスでお馴染みのあのサイモン&ガーファンクルのあの人ではないか・・・
えらいおじいさんになったね~全然気が付かなかったわ~

ところで「理想の彼氏」というタイトルの意味があまりこの映画の内容とは合っていないのも付け加えておこう・・・



☆☆☆ 2009.12.3(木) 布施ラインシネマ10 シネマ9 16:35 I-6