有為転変(物事は移り変わって儚いの意)

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大量のカザグルマ

2021年05月08日 | 山野草
何時もの湿原にカザグルマ(風車)が沢山咲いてました。
キンポウゲ科センニンソウ属の蔓性落葉低木で、本州~九州北部に分布。
 ※本州~沖縄とする図鑑も。

花に見えるのは萼片で、花弁は有りません。
図鑑では萼片が8枚となってますが、ここのは何故か7枚です。

花の色は白のみで、他の近隣の自生地も全て白のみ。
やはりこの辺りの花は白くなってしまうようで、他の色のも見たいですね。

環境省の準絶滅危惧指定種、愛知では絶滅危惧ⅠB(EN)に指定されています。 

木道から離れた所に咲いて、望遠で撮るしか有りません。
湿地内に入れる調査員の調査では、今年は400以上咲いてたとか。

タチシオデ(立牛尾菜)も咲いていました。
サルトリイバラ科シオデ属の蔓性多年草、雌雄異株で本州~九州に分布。
画像は雄株の雄花。

雄花の直径は8~10mm、この花も木道から離れてるので、対照君は使えません。 

ミカワバイケイソウ(三河梅蕙草)の時期です、少し前にも載せてます。
この花も近寄れないため、望遠で撮るしか有りません。

シュロソウ科シュロソウ属の多年草で、中部地方の湿った所に分布する日本固有種。
環境省の絶滅危惧Ⅱ類(VU)、愛知県では絶滅危惧ⅠB(EN)指定種。

↑の花に何かとまってたのでズームしてみると、キンモンガ(金紋蛾)でした。

湿原周辺の山の中に咲いていたエビネ(海老根)。
ラン科エビネ属の多年草で、本州~九州の林内に分布。
※図鑑に依り北海道~九州、本州~沖縄等と違っていて、どれが正しいのやら?

萼片と側弁が赤褐色で、唇弁に赤色が入るのを「アカエビネ」とする図鑑も。
だとすると、この株はアカエビネになるのかな?

明るい方を背景にして撮ってみました。

これも周辺の山に咲いていたニョイスミレ(如意菫)。
既に終わっていて、一花だけ残っていたのを。

そっくりさんのアギスミレ(顎菫)を探してるのですが、なかなか見付かりません。
花の作りは全く同じで、大きさがアギスミレ>ニョイスミレだとか。
しかし基準が無いので区別できません。

白くて短い距も同じ。 

違いは花後の葉の形だそうで。
↓はこのスミレの葉、心形の基部が深く湾入しています。
対してアギスミレの花後の葉は、三日月型とかブーメラン型と表現されます。

↑は三日月やブーメランには見えませんね。

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