有為転変(物事は移り変わって儚いの意)

更新が遅く現状では有りません。名前が間違ってる事も有るのでご承知おきを。

湿原と背後の山の尾根へ(2)

2021年05月18日 | 山野草
次の目的の花を見に、湿原から背後の尾根に登ります。
尾根と言っても、標高250~300m程度の低山です。
湿原から尾根までは樹林帯、そんな中で僅かに咲いてたモチツツジ(餅躑躅)。

タチドコロ(立野老)も咲いてました、雌株の雌花です。 

薄暗い中の小さな花、ピントは合い難いし画質は荒れるし。 

直ぐ近くに雄株の雄花も有りました。
葉の縁に小さく波打つような鋸歯、タチドコロで間違い有りません。

雄花の方が数が多いです。
図鑑には「時に直立する」と有りましたが、まさに。

花が小さいので、老眼では蕊が見えません。(>_<)
 

尾根は自然歩道の縦走路となっていて、平日でもかなりの人が歩いてます。
そんな尾根に咲く目的の花はナガボナツハゼ(長穂夏櫨)です。

ツツジ科スノキ属の落葉低木で、愛知と静岡の湿地付近の林縁に分布する日本固有種。
樹高は2mほどにしかなりません。

環境省の絶滅危惧ⅠA類(CR)指定種、愛知も同じくⅠA類(CR)指定。 

花冠の長さは約5mmと図鑑には、しかしそれよりもかなり小さかったです。
ただ花穂の先端ほど小さくなるようなので、撮る場所に依るかも。

花にやって来たハナムグリ(花潜)。 

撮っていたらもう一匹。 

花を下から透かして撮ってみました。 

尾根上の送電鉄塔の下の草が刈られ、その周辺に花が咲き易くなってます。
この日はナワシロイチゴ(苗代苺)が咲き始めていました。

バラ科キイチゴ属の落葉低木で、全国に分布。
花弁は開かず萼片だけが開き、花期が終わると閉じ、果実が熟すとまた開くそうです。

名前の由来は田植えの頃に実が生る事から。
そう言えばこちらはまだ田植えが終わってないので、名前と合ってますね。
熟した実は酸味が有り食べられるようですが、食べた事は有りません。

鉄塔下にはアマドコロ(甘野老)が沢山咲いてました。 

キジカクシ科アマドコロ属の多年草で、北海道~九州に分布。 

花は沢山見られましたが、ご覧のようにまだ殆ど開花してませんでした。
麓では既に終わっていて、たった250m登っただけで随分違うものです。

次回は尾根上のもう一つの目的の花と、尾根から降りる時の花を。
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