市民ブロガーのジョンけけです。
甲府の新米ママたちに捧げるエッセイ書きました。
※エッセイについて詳しくはこちらをご覧ください。
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『“随筆”育母百科・アフリカゾウのさかさまつげ』
~“か”の巻~
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◆かんちがい(まご)=勘違い(孫)。
自分にとってかわいいものは、他人にとってもかわいいのだという勝手な思い込み。
子どもの両親よりもそのまた親である爺婆、殊に爺に多く見られる。
大人同士の気の置けない集いの場に
「連れてってって泣くのなんのって」と迷惑そうな口ぶりに
万面の笑みを湛えて孫をおんぶ、または抱っこにより連れて行く
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これにいたる直前、家を出る際に
「お父さん、皆さんのご迷惑ですから置いてってください」と、
嫁や細君に止められるが意に介さず。
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俺がかわいいものはみんなもかわいい
というドン・ガバチョ的自己中心発想によって行動に移される。
血のつながりという絆のない人々にとって
他人の孫は、面倒な‘うるさいガキンチョ’でしかないことに、
じぃじは当分気付かない。
のちに他人の同様の行動によって、はっとすることになる。
そして歴史は繰り返される
◆かんちがい(きょうだいこうせい)=勘違い(兄弟構成)。
本人のあずかり知らんところで弟や妹という存在が登場し
予想外に早く大人の階段をのぼらされるはめに至ること。
大好きなママのお腹がやけに大きくなってるなと思いながらも、
まだまだ快適な赤ちゃんライフをバブバブ過ごせると信じていた子のもとに、
ある吉日の昼ごろ、産婦人科から大好きなママが帰ってきた。
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と思ったら・・・
あの大きかったお腹はへこみ、
その代わりに得体の知れない小さな人間を抱いているではないか
一緒に帰宅したパパが
「ほうら、お前の弟(妹)だぞ。仲良くしろよ」と結構マジ顔で言う
何がどうなったのかよくわからないが、
小さい子どもの仲間が増えたらしい
遊び相手ができたぞ、とわくわくするのも束の間・・・
ママとパパの溢れんばかりの愛情を一身に受けていた
あのやりたい放題の快適な赤ちゃんバブバブライフは終わりを告げ 、
いつの間にやら生涯を通してのひとつの仕事を命じられることになる
まだフツーにちょっと大きい赤ちゃんくらいの時点で。
仲良くすればそれでいいと思っていた弟(妹)なのに、
面倒を見てほしいという両親の期待のもと、
“弟の世話代行”を任じられることとなる
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世間一般では幼児なので
どこにいても誰かに世話をされて当たり前の年齢なのだが
親の頭の中ではもう一気に中学生くらいに成長していて、親が事あるごとに
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)、ちょっとこの子見てなさい!」と言い置き、
小さい方の赤ちゃんの行動一切の取り締まりを任されてしまうのだ
挙げ句、スーパーの駐車場でエンジン掛けっぱなしの車に中に、
客観的に見ると、二人の赤ちゃんそれぞれが好き勝手に過ごす、
車中という名のお部屋が出来上がってしまったりもする。
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赤ちゃんは体が小さくてアクセルにアンヨが届かないし、
自動車教習所に通ったこともないからギヤチェンジのやり方も知らない。
だからドアだけロックしておけば全然オッケー!などと思ったら大間違い
アクセルは運転席に座った姿勢をした上で足で操作するもの、
というのはなまじ運転を知っている大人の思い込みにほかならない。
子どもの動きというものは、大人の常識の枠からはみ出して当たり前と思っていた方がいい
常日頃からそう想定することを癖にしている保護者なら、
上の子だろうが下の子だろうが一般的に乳幼児と思われる子どもだけを置き去りにして
買い物にいくことは、まず、ない。
車中に限らず下の子が生まれて上の子が一気に成長するのは親の頭の中だけのこと
上の子の現実はまだそれから少なくとも10年以上は
自身が誰かに面倒を見てもらわなければならない“子ども”なのだ
という感覚こそを置き去りにしては決してならない
母親は一日にして成らず。
でも、心配いりません。
ちゃんと育っていけますから。
子どもがちゃんと“お母さん”を育ててくれますから
(つづく)
◆◇◆甲府市内の子育て関連情報◆◇◆
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2012年8月25日(土)
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2012年9月13日(木)
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