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甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

真っ白な花から瑞々しい梨が育つまで[続編]

2018-07-10 08:56:55 | 紹介

6月広報こうふの記事読んでいただけました?


市民レポーター村上由実です。

4月中旬甲府市中道にある果樹園を訪ねました。

 

対応してくださったのは丹澤好照さん

この白い花何の花か分かりますか

これは梨の花です梨は、桃やすももの花が咲く時期と同じ頃、このような白い花を咲かせます。

取材当日は授粉作業の真っ最中でした。

は1つの木や同じ品種では果実をつけない「自家不和合性」という性質を持っているため、別品種の梨の花粉と交配すことが必要です。

この日は「長寿」という品種の花粉「幸水」めしべにつける作業を行っていました。

こちらが予め採取しておいた「長寿」の花粉。

「長寿」の開花は「幸水」より少し早いため、事前に花粉を採取しておき、人工的に授粉します。

授粉に使うのは梵天

 桃やすももの授粉は一般的にはこのような毛ばたきを使って行うことが多いですが…

の場合は梵天

1つ1つめしべの位置を確認しながら、丁寧に行っていました。

そして、この取材から約3か月再び丹澤さんを訪ねました

この期間に行われた主な作業は「摘果」

要は、果実の間引きです。

実った梨を全て残しておくと、小粒で品質もよくないものが育ってしまうため、枝に5~8個を目安に摘果するのです。

 

早速梨を見せていただきました。

こちらが「長寿」。丹澤さんのところで1番最初に出荷する品種です。

形がやや扁平に見えますね。

 

そしてこちらが「幸水」

瑞々しくて甘みが強い、人気の品種です。

 

そしてこちらが「豊水」

「幸水」よりも酸味がありますが、女性には人気だそうです。

 

近くにはこんな梨もありました。まるでさくらんぼの絵文字のよう(笑)

でも、これだと実が多すぎる、ということで、撮影後、左の梨は摘果されました

人間界と同じく、梨の世界も競争が激しいですね。(笑)

摘果された梨の分まで美味しく育つんだぞ~。と声をかけてあげたくなりました。

 

今年の夏は気温が高い日が多く、果物の収穫時期が早まっている傾向があります。

例年「幸水」の出荷が始まるのは8月上旬頃だそうですが、今年は少し早まるのではないか、とおっしゃっていました。

こちらで育った梨は、「風土記の丘農産物直売所」で購入することができます。

立派に育った甲府の梨。

食べられる日が待ち遠しいですね

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