◆たんぱく質が足りないよ!◆
こんにちは。甲府市市民レポーターの中込恒子です。
2月21日(金)、中央公民館で開催された「家族介護教室」に参加しました。
家族介護教室は、介護をされているご家族同士が集まって、介護に関する知識や技術を学んだり、日頃の悩みを話し合ったり、情報交換を行う教室で、定期的に開催されています。
(詳しくは、お住まいの地域を担当する地域包括支援センター、または市の地域保健課へお問い合わせください)
今回のテーマは、“楽してゆたかな食生活”です。
管理栄養士さんから、簡単にできて栄養価の高い調理の工夫を学び、さらに介護者同士の交流を図りました。
地域の方のための通いや泊まりのサービスを提供する「憩いホーム緑町」と「コスモ・アンシア」、「Peak Assistance(ピークアシスタンス)」、「小規模多機能ホーム わかまつ」の協力があり、施設同士のつながりも生まれた和やかな集まりになりました。
管理栄養士さんのお話によると、「高齢者は、筋肉や骨、内臓、血液など、体をつくる材料になる“たんぱく質”が不足気味」とのこと。
たんぱく質が不足すると、貧血や脳出血、肺炎、骨折にもつながるそうです。
たんぱく質は、下の写真のような食品に多く含まれており、量と食べ方を丁寧に説明いただきました。
▲右上から時計まわりに、卵、白菜、鮭、納豆、豆腐、豚肉、まぐろの刺身、厚揚げ
真ん中がささみのフライ、ミニトマトです。
栄養について学んだあとは、いよいよ調理実習です。
今回は、たんぱく質がたくさん接種できる2品、〈焼き鳥缶を使った炊き込みご飯〉と〈ツナ缶を使った厚揚げピザ〉をつくりました。
焼き鳥缶でつくったとは思えない炊き込みご飯と
厚揚げがたくさん食べられるピザ
どちらもとてもおいしく、“栄養士さんのアイデアは素晴らしい…!”と改めて感心しました。
試食タイムでは、参加者の皆さんといろいろなお話をしました。
「年を重ねるにつれて食事の量が減るので、少量で栄養のある食べ物が知れて勉強になった」や「介護をしていると外出する機会がないので、思い切って来てよかった」などの声が聞かれました。
栄養バランスを考慮しながらメニューを考える管理栄養士さんは、重要で貴重な国家資格です。
料理の技術もバツグンで、日常のごはんづくりが負担にならない工夫やアイデアをたくさん知っており、とても勉強になりました。
市の中心部は、高齢化率が40%に達する地区もあります。
管理栄養士さんのほか、看護師さん、保健師さん、介護福祉士さん、ヘルパーさんなど、高度な知識と技術をもった専門職の方々が、協力して利用者さんとそのご家族を介護、支援してくださっており、おかげで自宅でも施設でも安心に暮らせています。
私たち住民も、心からの感謝の気持ちで、積極的にお手伝いをしていきたいと思いました。