
◆能泉地区◆
こんにちは。市民レポーター、「かずさん」こと武田和巳(68才)です。
私は“健康のために甲府の街を散歩しながら、新しい発見をする”を目標に、
市のホームページに掲載されている『甲府市ウォーキングマップ』を見ながら31地区のコースを歩き、中高年の立場で各コースを紹介していきます。
■これまで歩いたコース
1.東地区Aコース、2.千塚地区北側コース、3.大里地区<アイメッセコース>、4.里垣地区西コース、5.住吉地区全周コース、6.玉諸地区、7.北新地区、8.湯田地区、9.春日地区 、10.石田地区、11.中道地区、12.池田地区、13.国母地区、14.朝日地区、15.甲運地区、16.貢川地区、17.伊勢地区、18.相生地区、19.千代田地区、20.羽黒地、21.大国地区、22.宮本地区
番外編1:「米倉山太陽光発電所」と「ゆめソーラー館やまなし」
番外編2:市立甲府病院 栄養管理士さんのお仕事紹介
****コースの紹介****
第23回は、<能泉地区>です。
能泉地区は、国の特別名勝に指定されている、甲府市最大の観光名所「御嶽昇仙峡」や甲府市民の水瓶である「荒川ダム(能泉湖)」のある地区です。
地区名のいわれは、明治8(1875)年に、竹日向村、高成村、川窪村、搭岩村が合併して能泉村となった際、各村にはそれぞれ湧水があり、能(確かな)泉湧水があることから、“能泉”と名付けられたそう。甲府市で最も少ない世帯数の地区です(令和元年度/29世帯)。
昇仙峡を含む一帯が、令和2(2020)年6月19日に「甲州の匠の源流・御嶽昇仙峡~水晶の鼓動が導いた信仰と技、そして先進技術へ~」として、日本遺産に認定されました。
『甲府市ウォーキングマップ』p.28に掲載
① 2021年11月12日、天気に恵まれ紅葉も見頃になり、街散歩に出かけました。
車を県営駐車場(無料)に駐車して、スタート地点の「能泉連絡所」まで歩いていきます。紅葉シーズンなので、平日10時過ぎに着いて空きは一台だけでした。ラッキー!!
駐車場を出て、昇仙峡渓谷方面に歩いていきます。紅葉に囲まれた大きな岩穴を抜け、お土産屋の横を通り過ぎて、スタート地点の「甲府市役所能泉連絡所」に到着。
この岩穴は、約200万年前の「水ヶ森火山」の岩脈で、固い安山岩は取り残され、周囲の花崗岩は侵食されて無くなりできたそうです(山梨新報2021年11月26日版より)。
② スタート地点の「甲府市役所能泉連絡所」です。遠くに見える「覚円峰」を背景に、マップと飲み物を持っていざ出発!!
この連絡所は、文化年間(1444年~49年)甲斐国で曹洞宗の僧が建てた自昌(性)院の本堂だそうです。人懐っこい猫が出迎えてくれました。
③ 「覚円峰」はどこからでも見え、存在感抜群!いろいろな角度から撮った写真をご紹介します。
昇仙峡に「夢の松島」がありました。
覚円峰など昇仙峡の成り立ちは、約1,000万年前に古期岩体深部にマグマが貫入し結晶した水晶を含む「御岳昇仙峡花崗岩体」で、その後隆起、侵食され長い年月をかけできたそうです(山梨新報2021年11月26日版より)。
④ 仙娥滝までの道のり、渓谷美と紅葉がみごとでした。
⑤ 遊歩道途中にある「石門」は巨大な花崗岩で囲まれており、先端がわずかに離れている珍しいものです。
⑥ 昇仙橋を渡り、遊歩道に突き出た岩の下(石門ではありません)をくぐり抜け少し歩くと、地殻の断層によってできた高さ30mの「仙娥滝」に着きます。この日は虹が見えました!
多くのカメラマンが写真を撮っていました。
仙娥滝は白い花崗岩なので「白滝」ともいわれ、少し離れた「板敷渓谷」にある大滝は、黒い粘板岩の滝で「黒滝」といわれているそうです。
⑦ 階段を上って行くと、仙娥滝の上部の川の流れが見られます。
お店で休憩して、公共トイレを利用してから静観橋に向かいました。
⑧ 仙娥滝上から静観橋を渡って右折し、昇仙峡グリーンラインを歩いてスタート地点をめざします。
トンネルがいくつかあり、その中を歩いて通るのも楽しかったです。
車通りはあまり多くありませんでしたが、途中歩道が無い場所が数か所あるので、遊歩道で戻ることをおすすめします。
⑨ 県営駐車場が見えてきたら手前の交差点を右折し、泉連絡所へGOAL!!お疲れ様でした。
**** 見所紹介 昇仙峡の水はおいしい!! ****
昇仙峡の水は、おいしい水として甲府市民の水源となっています。遊歩道の途中に説明の看板がありました。
**** コースのお楽しみ紹介 ****
最近話題の「食べる水晶玉」を食べてきました。ゼリー、きな粉、黒蜜でできています。
この先に公衆トイレがあり、利用者が善意で100円募金する、いいやり方でした。
**** コースの感想 ****
<能泉地区>は、昇仙峡の観光道路、遊歩道を歩くコースで、紅葉の季節はとても景色がきれいでした。有名な観光地なので、歩数、駐車場、トイレ、休憩所、お楽しみどれも満点!県営駐車場からオムニバス(乗合マイクロバス)が出ているので、仙娥滝上までバスで行き、遊歩道を下って来るのもおすすめです。
紅葉の季節だけでなく、今度は春、夏、冬の昇仙峡を歩き、四季による変化を楽しんでみようと思います。
****【かずさんの 勝手に5段階評価☆】****
※トイレ、駐車場は、必ず施設の許可を得てから使用してください
甲府市ウォーキングマップ
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kenkoese/kenko/kenko/kehatsu/walking.html
<参考>
■『こうふ 私の地域・歴史探訪 ~甲府を紐解く31地区の軌跡~』
https://kofu-tourism.com/news/77
■御岳昇仙峡(甲府市観光情報)
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/welcome/shizen/syosenkyou.html
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kanko/shosenkyoinfo.html
■日本遺産認定!(甲府市観光情報)