
◆たんぽぽこども文庫◆
こんにちは。市民レポーターの“クッツー”こと沓間 聖(くつま せい)です。
今回は、塩部の住宅街にある≪たんぽぽこども文庫≫を取材しました。
甲府市には、地域の方が運営する3つの地域文庫があります。
地域文庫は、個人が自宅の一室を開放して運営する子ども向けの個人図書館のこと。
≪たんぽぽこども文庫≫も自宅の別棟を開放して文庫を行っています。
お部屋にはたくさんの子どもの本があり、貸し出しをしています。
本だけでなく、折り紙やパズル、おはなし迷路などもあります。
貸し出しカードがいっぱいになると、プレゼントがもらえるそうです!
赤い旗が立っているときが開館中☆
おへやの中は、たくさ~んの本・本・本。
大きな雪だるまもありました。
本棚の上は、折り紙や“ぐりとぐら”の人形。見ているだけでほんわか気分♪
≪たんぽぽこども文庫≫の蔵書のほかに、市立図書館からの配本のコーナーがあり、年4回、本が入れ替わります。
≪たんぽぽこども文庫≫では、【おはなし会】や【ものつくり会】などのイベントもしています。
【おはなし会】
読み聞かせや紙芝居、わらべうた、楽器演奏にくじびきなどを開催。
読み聞かせをするのは、大人だけでなく、小学生も。一生懸命練習し、聞き手に響く読
み聞かせをしてくれるそうです。
【ものつくり会】
べっこうあめ、クリスマスリース、ブレスレット、スライム、紙飛行機、ぶんぶんごま
などをつくるそう。どれも楽しそうです♪
≪たんぽぽこども文庫≫を運営している、伴眞佐子さんです。
伴さんに≪たんぽぽこども文庫≫と名付けた理由を伺うと、
「家の庭や道路にたんぽぽがたくさん咲いていて、その風景が好きです。また、たんぽぽは、たくましく元気な花なので、≪たんぽぽこども文庫≫にしました」
と話してくださいました。
このたんぽぽの写真は、9月上旬、≪たんぽぽこども文庫≫のお庭で撮影したもの。
花が咲き、綿毛もあります。
≪たんぽぽこども文庫≫には、子どもがつくったルールがあります。
【ルールにまつわるちょっといい話】
最後に書いてあるルール<あつい本にちょうせんする>。
伴さん:「これは、みんながみんな、できることじゃないねぇ」
子ども:「じゃぁ、“ルール”じゃなくて“めあて”にすればいいね!」
子どもは、赤マジックで“めあて”と書き加えました。
伴さん:「(心の中で)すばらしい思いつき!!子どもの発想の豊かさに触れた瞬間!!
こういう子どもとのふれあいが楽しい!!」
伴さんからのメッセージ
文庫への憧れがあり、子どもの本の養成講座を受講したり、読み聞かせサークルで活動したりしていました。近くに団地があり、子どもたちが遊ぶ姿を見て、“一緒に何かしたい”、“仲間になりたい”という思いもありました。
そんな中、「私にも文庫ができるかしら」とつぶやいたひとことから、支援してくださる方に恵まれ、文庫を始めることができました。登下校時に手を振ってくれたり、文庫に来ていた子どもが高校生になって訪ねてきてくれたり…こうした出会いが嬉しいです。
これからも本が好きな子どもにとっても、そうでない子どもにとっても、ホッとできる場所、寄り道できる場所でありたいです。
<おまけ>
≪たんぽぽこども文庫≫にあるこのキューブ。組み立てると市松模様の立方体になるはずですが、誰も完成させたことがないそう。私も挑戦しましたができませんでした…(泣)。どなたか完成させてくれませんか?
「たんぽぽこども文庫」
住所:甲府市塩部4-13-1
電話:055-252-8271